こんにちは。
この記事では前回の記事の続きでボーカルの方がはじめてブルースセッションに参加するにあたってセッションが実際にどんな流れで進行しているのかについてご紹介しています。
ブルースセッションへ関心のあるボーカルの方へ「ここまで知っておけば安心」という所までを3つの記事で説明していて、これは2つ目の記事になります。
ボーカリストにとってのお勧めのブルース定番曲は次の記事で紹介しています。
この記事では前回よりもより実際のブルースセッションの流れ等についても触れています。
もし前回のブルースセッションに参加するメリットについての記事を読まれていなかったらこちらの記事も併せてご覧いただけたらと思います。
ブルースセッションで使われる用語について
最初に前回の記事でも説明した事ですが、簡単におさらいしておこうと思います。
ブルースセッションでは、大前提として「ブルースの12小節進行」というものを共通の理解として参加しています。
理論的な理解は不要です。
ブルースセッションでは12小節の基本形を元に、演奏前に以下の内容をボーカルの方がバンドメンバーへ説明します。
演奏指示で説明してる内容は以下の図が理解出来ているととてもわかりやすくなると思います。
・曲のキー
・リズム
・始まり方
・2小節目が上がるか上がらないか
・仕掛けやキメがある時はその説明
ブルースセッションの実際のセッションの流れ
お店に入って受付をする
まず最初にお店に入ります。
すると大抵の場合は受付でエントリーシートのような紙に「名前」と「担当パート(楽器)」の記入を求められると思います。
そこにボーカルで参加する場合は「vo.」と記入します。
参加費とワンドリンクの代金は入店時に支払うお店も多いです、準備だけはしておいていいと思います。
ちなみにはじめての参加の場合は可能ならお店のオープン直後に入る事をお勧めします。
進行役の方に挨拶する
オープン直後にお店に入る事を勧める理由は進行役の方と話がしやすい為です、オープン直後は絶好の機会です。
是非ここで、
ブルースセッションにはじめて参加します
よろしくお願いします
といったような挨拶ができれば、最高です。
こういう挨拶をされて困るホスト役の方はきっといないと思います。
オープン直後であれば、今不安に思ってる事とかを話やすいと思います。
思っている不安を是非相談しましょう。
基本的にはホストの方は入店順にバンドメンバーを配置していきます。
なので、はじめてで不安なので1~2セット見させて貰いたい旨なども伝えておけると更に良いと思います。
ただし、お店によってはホストの方がオープン直後は席を外している事もあるかと思います。
必ず挨拶できるわけではないのですが、しかし備えあれです。
できる事は全部やるという姿勢でいるといいと思います。
名前を呼ばれたらステージへ
進行役の方が、名前を読み上げていきます。
名前が呼ばれた方はステージへ楽器を持ってあがります。
ボーカルの方は歌詞が書かれたものを手にステージへ行きます。
歌詞見ながら歌っていいの?
ばっちりOKです!
多くの方が譜面台に歌詞の書かれた紙を置いて見ながら歌っています。
もちろん慣れてきたら見ないで歌った方が良いです。
ボーカルはセッションの進行役なので、可能な限り視線は自由にしておきたい所があります。
でも慣れてる方でもはじめて歌う時は歌詞を見ながら歌われています。
演奏前の打ち合わせ
音はまだ出していませんが、ボーカルの方はここからが実質的なセッション開始です。
ボーカルの方は歌う曲や演奏指示をしてバンドメンバーと演奏内容を共有します。
ここで共有されるものは主に以下のものです。
・曲のキー
・リズム
・始まり方
・2小節目が上がるか上がらないか
・仕掛けやキメがある時はその説明
ボーカルの方は曲に応じてこれらをバンドメンバーに伝えます。
伝え方は人それぞれですが、大体こんな感じです。
レットミーラブユーベイベー歌います、キーはGです、シャッフルで2小節目は上がります。カウント出すので頭から入ってください
エブリデイアイハブザブルースです、キーはB♭です、ゆっくりしたテンポの3連で(ドラムの方に向かって)チッチッチッと刻んでください、カウント出すので頭から入ってください
キーはC、メッシンウィズザキッド、エイト、イントロ弾くから頭から入って
でも演奏指示の伝え方についてはまったく心配いりません、安心して大丈夫です!
記事後半にあります「レパートリーにお勧めするブルースセッション定番曲」で詳しく書いてありますので後ほど確認してみてください。
演奏開始
ここで、ブルースセッションのとても大切なルールがあります。
またこのルールはボーカルの方にその役割を与えられています。
そのルールとは、「ボーカルは、ドラムとベース以外の全ての方にソロをふる」というものです。
演奏指示が終わり、指示した始まり方で演奏がスタートします。
基本的にはボーカルの方は「最初のワンコーラスはメンバーの誰かにソロをとってもらう」事になると思います。
ですので実際に歌を歌うのは「2コーラス目」からになります。
そして数コーラスを使ってサビまで歌います。
サビまで歌い終わったら、次のコーラスに入る少し前までにメンバーの誰かへソロを指示します。
だれにソロを弾いて(吹いて)もらうかはボーカルの方の専権事項です、誰にお願いしても大丈夫です。
順番等の決まりはまったくありません。
セッションによっては高音の楽器から順にソロを回すという事もあるみたいですが、ブルースセッションでは基本的にはそういう縛りはありません。
ソロの指示の出し方は、どんな形でも大丈夫です。
視線と会釈で十分伝わります、これはブルースセッションで実際に数セット見ていればわかると思います。
ただし、セッションに慣れていない参加者さんは自分の演奏に入って楽器ばかりを見ている方も時々いらっしゃいます。
そんな方には肩を「ぽん」と触ってあげてください、これで指示出しの役割は十分に果たせます。
そしてソロを弾いた方はボーカルさんへ返すのがブルースセッションのルールです。
帰ってきたら次の方へまたソロを指示します。
このやり取りを繰り返して全員がソロを弾いたらまた歌のコーラスに戻ります。
ちなみに1曲の中でソロは各自1回です、特別な事(機材トラブルとか)でもない限り一人に2回も回すのは時間の都合もありマナー違反な面があります。
演奏を閉じる
演奏をしっかりと終える事もボーカルさんの仕事になります。
演奏の閉じ方は曲によって変わります。
が、大きく3つのパターンの曲があると思います。
②歌の最後のコーラスで10小節目でブレイクしてエンディングに向かう
③歌で終わらせず、最後歌い終わった後はソロに入って終わらせる
ボーカルとして参加している時は楽器を手にしていないので、上の3つの中だと①か②で終わらせる曲を選曲するといいと思います。
①か②で終わらせられる曲を記事後半で後ほど紹介していますので、ここも心配はしなくて大丈夫です。
ホストの方の進行で次のセットへ
曲が終わったらホストの方が次のセットの方を発表してセッションが進んでいきます。
セッションはこれを繰り返して進行していきます。
まとめ
この記事の内容は言葉でイメージするのはちょっと難しいかなと思いつつ、頑張って書いてみました。
イメージが浮かんで頂けたらよいのですが。
でもこの記事に目を通してから実際にブルースセッションに足を運んで頂けたら。何も知らないまま行ってみるよりもきっと理解が深まるんじゃないかなと思います。
また、ブルースセッションに実際に参加してみてここで書いた通りに行かなくてもまったく問題ありません、というかセッションなので思った通りに行かない方が普通です。
ブルースセッションに参加している人もみなさんきっと様々な失敗や恥ずかしい気持ちを突破してきていると思います。
そんな事よりも、ブルースセッションの扉を自分で開けたという時点でもう仲間みたいな所があります。
1回行ってみただけではこの魅力はなかなか感じづらい所がありますので是非毎週通ってみてそこのブルースセッションの顔になるくらいの気持ちで足を運んで貰えたら、きっと楽しい毎日になると思います。
興味があるというだけで参加資格は確実に十分です。
是非ブルースセッションのドアを開けて頂けたらと思います。
ボーカルの方へお勧めするブルースセッション定番曲の紹介を次の記事でまとめました。
ブルースセッションでの実際の演奏指示についても曲毎に説明してみました。
よければこちらのページもご覧いただけたらと思います。
他のブルースの紹介ページのご案内
ブルースセッションについてと、ブルースセッションで扱われる定番曲について、より詳しく書いてみました。
ご関心がありましたら是非こちらのページもチェックして頂けたらと思います。
定番曲についてはすこしずつ書き足して行こうと思っていますので、ご要望やご指摘等ありましたらお気軽にコメント頂けたらと思います。
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