ブルースセッションでのギターバッキングのやり方①シャッフル

ブルースセッションバッキングのやり方1 ブルースセッションでのギターバッキングのやり方
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こんにちは。

この記事ではブルースセッションで使えるシャッフルの時のギターのバッキングについて、スウィートホームシカゴの様なブルースで使えるバッキングをテーマにして書いています。

はじめてブルースに取り組む方へも参考になる事を目標に、ここでは僕が思う代表的なパターンを紹介しています。

コード理論のややこしい話には触れずに伝わるように書いています。

譜例とサンプルを使って説明していますのでもしご関心があれば気楽に読み進めてみてください。

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ブルーセッションでは基本的にはギターが二人以上いる

ブルースセッションでは基本的には演奏メンバーの中にギターが2人以上いる事がほとんどかと思います。

もちろんセッションはその日の人の集まり方で様子は変わってきますが、人の集まりが良い日だと同じセットでギターが3人という事もめずらしく無かったりします。

そうなると、演奏内容は他のギターの方と被らないようにできた方がより良かったりします

被らない方が良かったりしますが、しかし絶対に避けなくてはならないという性質のものでは無いので演奏内容が被る事は心配する事ではありません。

同じセットでギターが3人とかになると演奏内容が被る事も出てくると思いますしブルースセッションでも2人の方がコードの演奏をされている場面に遭遇する事は実際に多いですが、それでも僕はまったく問題なく歌えます。

アンサンブルについてあれこれと理屈をこねて考えるよりも「気持ち良く歌えるかどうか」で判断できるブルースセッションは本当に素晴らしいと思います。

演奏内容が被る事については、この記事の最後にちょっとした実験の音源サンプルを置いて検証してみていますのでよかったら最後まで読み進めてください。

まあでもせっかくセッションに参加するのですから、より演奏が充実する事に越したことはないと思います。

その為にバッキングの内容が被らないようにするには、自分が色々なアプローチでバッキングできるようになっておく事が対策としては一番手っ取り早いかと思います。

他の方がコードを弾いていたら自分は単音でバッキングしたり、少し副旋律的なラインが見えるアプローチをしたりできるとアンサンブルの面でより面白い演奏が出来たりしてセッションに参加する事がもっと楽しくなったりします。

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ブルースのシャッフルのギターバッキング

ここではブルースセッションでKEY=Eの時によく見られるバッキングについてまとめてみました。

スウィートホームシカゴをモデルにして、このテンポのシャッフルでよく使われるバッキングをピックアップしてみました。

もの凄くざっくりとですが、ここでは4つのアプローチについてまとめてみました。

・ブルース定番バッキング
・ベースライン(単音)バッキング
・コードバッキング
・5度クリシェバッキング

 ブルース定番バッキング

①ブルース定番バッキング

ブルース定番バッキングタブ譜

ここで紹介しているサンプルはマジックサムがスウィートホームシカゴのイントロで演奏している音使いを参考に1オクターブ下で演奏したものです。

このパターンはスウィートホームシカゴと親和性がとても高いのですが、他のシャッフルの曲でもバリバリに活躍してくれる定番のパターンだったりします。

またバッキングの中で副旋律的な声部が垣間見える部分もあり、ブルースを演奏する時にとても重宝するもので僕はこのパターンのバッキングをとてもよく使います。

もちろんここで紹介している事をそっくりそのまま弾かなくてはならないというものではありません、僕もきっちりこのまま弾く事はまずないです。

もう少し音を減らして簡略化したり後で出てくるコードパターンへ移行させたり等、実際に弾いてみて一番しっくりくるものや自分にとって弾きやすいものにアレンジされるべきパターンかと思います。

例えば次のサンプルはスィング・ツーファイブ進行のバッキングの記事で紹介しているものですが、演奏内容はここで紹介したものを土台にしてリズムに合わせて音数も少し減らしたものを弾いています。※KEYはGの演奏です

このパターンの演奏にも人それぞれの個性が出てきて、この手のバッキングを他の方が演奏されるのを見るのはとても楽しいです。

ベースライン(単音)バッキング

②ベースラインバッキング

ブルースシャッフルベースラインバッキング1

③ベースラインバッキング

ブルースシャッフルベースラインバッキング2

この単音によるベースラインのバッキングはとても有効です。

ブルースセッションで演奏する際には是非選択肢の1つとして常に引き出せるようにしておく事と、きっとたすけになると思います。

また、このパターンでバッキングする際にはお勧めしたい事が2点あります。

1点目はウラ拍の位置を極端なくらい思いっきり後ろに持ってくるという事です。

ウラ拍は後ろへずらす

ウラ拍は後へ

シカゴブルースでは、普通よりもウラ拍のタイミングを頑張って後ろへ粘らせるとすごくいい感じになります。

ウラ拍をどれくらい遅らせるかについては、これは僕の個人的な感覚なのですが思いっきり遅らせた方がいいと思います。

イメージとしてはシャッフルは3連符中抜きですが、演奏する時は16分音符中2つ抜きを目指すようなタイミングで鳴らすといい感じになると思います。

サンプルを聴いて頂けたら特にそんなに後ろに聴こえなかったかもしれないのですが、ここでのギターは僕が弾いているのですがかなりウラ拍の音を後ろに引っ張っています

そこを意識してよかったらもう一度聴いてみてください、「頑張ってる感」を感じて貰えるかと思います。

シカゴブルースでは、他のパターンのバッキングでも全ての演奏のウラ拍の音を思いっきり後ろに持ってくる事をお勧めします。

 

2点目は全てダウンピッキングで行う事をお勧めします。

単音バッキングは全てダウンピッキングで鳴らす

とくに考えずにこのフレーズを弾くと、きっと多くの方がオルタネイト(エコノミー)ピッキングで弾かれるかと思います。

アップダウンで弾いた方が比較にならない程弾きやすく、リズムも安定するし奏法としてもとても自然で合理的だと思います。

しかし、単音バッキングのフレーズは敢えて弾きづらいダウンピッキングで行う事をお勧めします。

ちょっと変な言い方かもしれないのですが、全てをダウンピッキングで行うと出てくる音に自分の魂みたいなものが宿ると思います。

アップダウンとダウンのみとで是非弾きくらべて貰いたいのですが、リズムを一定にキープするのは多くの方にとっては至難の業ではないでしょうか。

というか僕はリズムを一定に保ってこのパターンは弾けません、ここで紹介しているサンプル音源は僕がギターを弾いているのですがリズムがブレブレなのがわかると思います。

でもこのブレブレはわざとブレているのではなく全力でもたりを安定させようとしているのに技術が追っつかず結果的にブレているものです。

オルタネイトピッキングでイーブン気味のシャッフルで弾けばリズムも安定して聴きやすくなるとは思いますが、なんというか眠たくなるような味気ない音楽になると思います。

ダウンで弾くと「なんともつたないシャッフル」になるのですがそれが音楽に熱を入れてくれます。

たった1コーラスの長さの録音なのですが相当気合いが入っています。

なのにサンプルから熱が感じられなかった場合、それは僕の技量不足のせいです。すみません。

このパターンのバッキングをする時はダウンピッキングで行う事をお勧めします。

また、ダウンピッキングで頑張るとピッキング技術も向上するという副産物もきっと得られると思います。

コードバッキング

コードバッキングは多くの方にとって演奏が始まってバッキングする時に「とりあえず」弾いてみる第一候補になるんじゃないかなと思います。

そんな時の為に次のように違うポジションで弾ける選択肢があると、演奏内容の被りが防げる心強い武器になると思います。

④コードバッキング

ブルースシャッフルコードバッキング1

⑤コードバッキング

ブルースシャッフルコードバッキング2

コードでバッキングする時は可能な限り短いスタッカートを付けるようにするとセッションでいいバッキングになると思います。

サンプルはごくごく普通に聴こえるかもしれませんが、5弦まで鳴らしてコード感を損なわない範囲で僕なりに限界まで短く弾いてみました。

ギターが3人いる時は音が飽和しがちになるので、そういう時はコード感はひとまず置いておいて鳴らすのは1・2・3弦のみにしてもっと歯切れの良いバッキングにする事も多いです。

 

また、同じポジションでバッキングが他の方と被ってしまった時に次のように和音のスライドを入れると聴き手に対してもバンドメンバーに対しても「おや?」と思わせらる演奏のスパイスになり、かつ凄くいい感じの雰囲気を作る事ができます。

⑥コードバッキング

ブルースシャッフルベースラインバッキング3

このスライドはとても効果の高い「目立つ」奏法なので、歌やソロのコールに対するレスポンスとしてスライドを入れるととってもいい感じになります。

ただし、とても目立つものなので歌へレスポンスとしてではなくむやみやたらに入れると逆効果になったりしますのでセンスが問われるアイデアと言えると思います。

 

コードバッキングでも、単音バッキングパターンの所で書いたウラ拍を遅らせる事は有効です。

その上でこれは僕の個人的な好みなのですが、僕はコードバッキングのウラ拍は単音バッキングの時よりももっと遅らせて弾いています

上の3つのサンプルのウラ拍の位置は、もはやシャッフルのウラではなくほとんど16分音符の4つ目の位置になっていると思います。

それでも僕には自然に聴こえるのですがいかがでしょうか、そこに意識してもう一度聴いてもらえるとシャッフルのウラとは言えないくらい遅く鳴っているのがわかると思います。

また、このパターンを弾く時僕はほとんどの場合ウラ拍はダウンで弾いています。

カッティングのマナーとしてはアップになるべき所なのですが、僕はブルースでこのパターンでバッキングする時はウラ拍はめちゃくちゃ遅い位置で鳴らしたくなる衝動にかられます。

ドラムとベースが明らかなシャッフルであれば、ギターはこれくらい遅くてもアリなんじゃないかなと勝手に思っています。

感覚としてはドラムとベースに身を委ねるのではなく、自分のギターもドラムベースと同じ立ち位置に立ってグルーヴを作ってフロントをプッシュするようなイメージでしょうか。

最初はぎこちなく感じるかもしれませんが、しばらくこのリズムのアプローチと格闘しているとだんだん楽しくなって来ると思います。

 

そして、次のパターンはウラ拍のみを鳴らすパターンです。

意外とこのパターンを演奏する方って少ない印象なのですが、実はブルースのみならず色んな所で使える万能パターンだったりしますので引き出しに入れておいて損はないと思います。

⑦コードバッキング

ブルースシャッフルコードバッキング4

 

 

5度クリシェバッキング

これはブルース以外でも大変よく見られるパワーコードの5度の音を変化させるパターンですので、きっとよくご存じのものじゃないかなと思います。

⑧5度クリシェバッキング

ブルースシャッフル5度クリシェバッキング1

⑨5度クリシェバッキング

ブルースシャッフル5度クリシェバッキング2

これもダウンピッキングで演奏する事をお勧めします、ずっとダウンで弾くのは大変ですがだんだん楽しくなってくると思います。

このバッキングパターンはブルースに限らず色んな教則本等でも紹介されるパターンだと思いますが、僕はギターを始めたばかりの頃に下のサンプルの9小節目のストレッチがきつくて弾けませんでした。

これは手が大きい人しかできないバッキングと決めつけていて、なんなら少し嫌いなパターンになっていました。

そんな所に友人からこのバッキングをさらっと弾いているのを見て驚愕した事がありました。

ここで悩む人ってそんなにいないのかなとも思うのですが僕はとても感動した事なので、僕と同じ事で悩んでいる方がいたらこの決めつけのせいでこのバッキングの選択肢が無くなってしまわないようにちょっとコツを紹介してみます。

パワーコード5度クリシェの弾き方

写真の上2つは問題ないかと思うのですが3枚目の5弦2フレットと4弦7フレットは、僕と同じように手が小さい人にとっては相当きついストレッチになると思います。

しかし指板から中指と薬指を離して脇を閉めて肘を思いっきり体に寄せて手をジャンケンのパーの様に全力でグワっと開いてみると、意外としっかり押さえられると思います。

ここで紹介しました2つのパワーコードの5度クリシェはどちらもとても有効なものですので是非引き出しに入れておいていただけたらと思います。

 

この5度クリシェはコードでやる事もとても有効です。

ブルースでは次のようなパターンがよく使われます。

⑩5度クリシェバッキング

ブルースシャッフルコード5度クリシェバッキング2

このパターンもいつでも引き出せるようにしておくと、きっとブルースセッションで力になってくれると思います。

ここではこのパターンのみの紹介にしましたが、他のリズム・キーではこの「コードの5度クリシェ」はコードバッキングのアイデアの軸となったりします。

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演奏内容被り実験とまとめ

記事の最初の方で「演奏内容が被る事は心配ない」という事を書いたのですが、ここでちょっと実験をしてみようと思います。

この記事でご紹介した10コのサンプル(単音×2、コード×5、パワーコード×2、定番×1)を同時に鳴らしてみる事で演奏内容が被るとどうなるかを確認してみます。

これは10コのサンプルはそれぞれの音の定位とギター全体の音量は変更してますが、疑似実験ですのでサンプルのクオリティは度外していますのでイコライジングや音量のバランスは変えていません。

定番バッキングを一番左から出しているのでその辺は目立って聴こえると思いますが、このサンプルの印象は人それぞれ違うかと思います。

あくまでも疑似的な実験サンプルですが、僕にはカオスな感じがする一方でブルースとしては十分成立してると感じました。

なので演奏内容が被ってもセッションが破綻するような事はありませんので過度に心配する必要はないと思います。

この記事で書いている演奏内容の被りを避ける目的は、アンサンブルの面で全員が違う働きをする事でセッションがより面白いものになるという事です。

 

スウィートホームシカゴを聴きながら、普段どんな事を弾いているのかなと自分の演奏を再確認できたりしてとても楽しくこの記事を作りました。

他にもバッキングのアイデアはあるのですがこの曲で実行するのはちょっと無理があるものもありましたので、これらについては他のキーやテンポの曲で紹介してみようと思います。

・この記事で扱ったバッキング
・ブルース定番バッキング
・ベースライン(単音)バッキング
・コードバッキング
・5度クリシェバッキング

 

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