こんにちは。
この記事ではブルースのシャッフルの曲で使われる少し意外性のあるベースラインを使われている音源と共に紹介しています。
シンプルなベースラインはこちらの記事で紹介しています。
ベースを弾く方でこれからブルースを始めてみようと思っていたりブルースを全く知らない方にもわかりやすく伝わる様に心掛けて記事をつくりました、是非読み進めて頂けたらと思います。
僕は今回記事を作るに当たって色々と調べてとても勉強になりました。
使われるラインはどの曲も何かしら特徴のある音使いをされているものばかりで、こんなにバリエーションがあるなんて知りませんでした。
他の楽器の方であってもブルースを始めてみようかなという方であればベースラインを知って実際に弾いて(吹いて)みる事はきっと価値があるのではないかなと思います。
前回の記事に引き続きこの記事でも僕が思う汎用性の高いものをタブ譜とサンプルを使って紹介してみようと思います。
なおここで載せているタブ譜は音源のコピー譜ではなく僕の作った音サンプルのタブ譜になります。
この記事はブルースの演奏のヒントにしてもらう事が目的であり、他の曲でも活用しやすくする為により汎用的にしたベースラインを音サンプルと合わせて紹介しているものです。
音源のままのベースラインを勝手に紹介して著作権に抵触してしまうと大変なので紹介しているタブ譜のベースラインはコピーでは無くよく使われる汎用的なものにして他の曲の演奏でも活用しやすいものにさせてもらい、譜面の通りに弾く事で音源の再現にはならないようにしてあります。
ブルースのシャッフルにおけるベースライン②
シャッフルのベースライン5
このベースラインもシンプルなものですが、ベースだけで聴くと少し不思議で重たい雰囲気を持ったベースラインだと思います。
アルバートキングの音源では2小節目は上がってⅣのコードになっているようです。
音源ではこのベースラインの上に管楽器が長3度の明るい音を含めたバッキングをしていて、ベースと上物で役割分担がはっきりされています。
暗く重たいベースラインなのにブルー1色にならないブルース独特の響きを作り出していると思います。
また管楽器は明るく華やかなのにアルバートキングはテンションはぐっと堪えて歌っています、その上でギターはスライドもチョーキングもめちゃくちゃ鋭くてソロに入る時の掛け声のテンションはめちゃくちゃ高いという粋な演奏をされています。
前の記事と同様にこちらの記事でもAのキーでのサンプルも上げておきます、後のサンプルとも聞き比べてみてください。
シャッフルのベースライン6
こちらのベースラインは強さがあって、リズムだけでなく音使いも跳ねていてとても力強くて華のあるベースラインだと思います。
ベースラインだけ聴いていても楽しいです、ビッグウォルターとキャリーベルという二人のスーパープレイヤーによる華やかな演奏にはピッタリなベースラインに思えます。
ビッグウォルターの音源でのベースラインは僕が紹介しているラインのように11thの音は踏まずにもっと直接的で力強いラインをとっているようです、是非音源を聴きこんでみてください。
これもAのキーでのサンプルも上げておきます、他のサンプルとも聞き比べてみてください。
シャッフルのベースライン7
シャッフルのもっているつまづき感をさらに押し上げたような休符の使い方がとっても特徴的なベースラインだと思います。
フレディキングの音源のベースラインはもっと音の跳躍が沢山使われていたりもっと自由にその場その場で色々な音を出して楽しく賑やかな雰囲気のベースラインのようです。
フレディキングは歌い手としてもギタリストとしても一流な上に数多くのブルースのインストナンバーの有名曲も発表していて、特にここで紹介している「Freddie King Is A Blues Master」のアルバムはこの曲以外にも面白いベースラインが満載です。
これもAのキーでのサンプルも上げておきます、他のサンプルとも聞き比べてみてください。
シャッフルのベースライン8
この曲は歌が1コーラス21小節の長さがある変則的なブルースなのですが、ベースラインがとても面白いので紹介する事にしました。
フレディキングの音源は1つ前に紹介したザットウィルネバードゥーと同様にタブ譜の様にパターン化されたベースラインではなく小さい音価の部分はその時々で違う音を鳴らしているようでずっとうねうねしています。
ここで紹介しているタブ譜のパターンは参考程度に留めて頂いてこれを軸に音源で鳴っているベースの音を色々と探ってみてください、きっと色々な発見があると思います。
このパターンでも2拍目ウラの音がコードの長3度の音を鳴らしているのがとても特徴的に思えてなんともコミカルな印象のベースラインになっていると思います。
歌の箇所のベースラインも歌に合わせた小節数のアレンジも手伝ってなんともフワフワしていてこの曲は本当に面白いです。
これもAのキーでのサンプルも上げておきます、他のサンプルとも聞き比べてみてください。
まとめ
ここでは僕が思うちょっと意外性のあるベースラインを紹介してみました。
とはいえ、ブルースを聴く時によく耳を澄ませてベースの音に注目して聴いてみると本当に色々なベースラインをとっているのがわかると思います。
オーソドックスなラインを弾いていると思えてもよく聞いてみると小さい所でなんか不思議な音が鳴っている事に気付かれると思います。
その音を見つけたらそれがなんの音なのか確認してみるとブルースがもっと面白くなると思います。
またブルースの音源は録音環境からしっかりと聴き取れない事も多いと思いますので人それぞれ使われている音の判断は変わってくると思います。
ここで紹介したタブ譜を元にすれば耳で聴きとる事にもきっと役に立つと思いますので是非耳を澄まして色々な音を聴きとってもらえたらと思います。
しっかり判別できない音をどの音とするかも個性が出る所だと思います。
この記事で紹介したベースラインをご自身の演奏で活用しやすくなるように最後に前回とこの記事で紹介した合計8つのベースラインのキーAのサンプルをテンポを同じにしたものをまとめて載せてみます。
前回の記事で紹介したものとも合わせて、センスでうまくブレンドするときっと面白いベースラインが作れると思いますので是非違いなどを聞き比べてみてください。
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