ボーカルの方へのブルースセッションの案内①メリットの紹介

ボーカルの方へのブルースセッションの案内
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こんにちは。

この記事ではボーカルの方がブルースセッションに参加するメリットを紹介しています。

またボーカルとして参加する際に知っておくといいブルースセッションの実際の流れについてはこちら、ボーカルの方にとってのお勧めのブルースセッション定番曲についてはこちらで紹介しています。

僕が思うボーカルの方がはじめて参加する際に「ここまで知っておけば安心」という所まで3つの記事にわけて書いてあります。

今までの記事でブルースセッションの中でのボーカルの重要性についてはしっかりと触れたのでいいかなと思っていたのですが、やっぱりボーカル中心のブルースセッションの記事を書きたくなりました。

そこでここではギターをはじめたばかりの方へではなく全てのボーカルの方へ、全力でブルースセッションの魅力をお伝えする記事を書いてみようと思います。

もちろんこれから歌を始めてみようかなという方へも届くように願って書いてます。

年齢も性別もまったく関係ありません。

定年を迎えて暇が出来ちゃったという方も、ビジュアル系のバンドが解散して歌う機会が減っちゃったという方も、カラオケしかした事がないという方も、経験もブルースへの深い知識もまったく不要です。

というか、ブルースセッションに関心のある全ての方に「ブルースってそういうものなんだ」という風に思ってもらえるように書いてみようと思います。

僕の一方的な見方ですが、しかしきっと参考になると思います。

「ブルースセッションって何?」という方はこちらの記事も併せて見て頂けたらと思います。

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ブルースセッションにおけるボーカルについて

ブルーセッションにおけるボーカルという存在は、ブルースセッションの「核」になります。

といっても、上手く言えてない感じがあります。

どういったらいいのかわからないのですが、ブルースにおける歌は「主軸」というか「源」というか「実体」というか、ボーカルはそんな存在です。

とにかくブルースは「歌」が全ての中心になって、ギターもベースもピアノもドラムもハーモニカもトランペットもサックスもそのまわりに居るイメージです。

歌がバンドの「核」だ、とか書いていますがしかし上手い必要はまったくないと思います。

レッスンも不要だと思います。

「歌いたい」という気持ちこそが「核」になると思います。

その事について、ここから書いてみます。

本来ボーカルをとるつもりじゃなかった多くのギタリストがブルースセッションで毎日歌いまくっている現実

ブルースセッションで毎夜ボーカルをとっている人は多くの方が元々歌うつもりのなかった人じゃないかなぁと思います。

僕自身も最初はブルースセッションにはギターを弾く事「だけ」が目的で参加していました。

ブルースセッションに参加する前も一人で弾き語りなどでライブをしていた事はありましたが、その時もライブがしたいけどバンドが無かったから歌っていたというのが本当の所で自分は歌よりもギターという認識でした。

というか今でもそうです。

なのにブルースセッションではいつも必ず歌っています。

何を歌うかレパートリーも考えて、カンペ用の大きい文字で印字した歌詞も持参しています。

僕は正直自分の声にまったく自信がないですし、なんなら少し音痴である事も自覚しています。

でもブルースセッションに参加する時は、お店のエントリーシートに担当楽器の所へ誰からも頼まれていないのに「Vo. Gt」と毎回書いています。

いつのまにかブルースをするという事が「歌う事」と同義みたいな感じになってしまいました。

歌う気の無かったギタリストがいつのまにか歌う気満々になっている現実

ギターソロを弾く事が目的でブルースセッションに参加していたのに、僕は時々自分が歌ってるセットの時に自分はソロを弾いてないのに十分に満足してそのままソロを弾かずに曲を終わらせる事さえするようになってしまいました。

ソロを弾いてないのに、しかもあんま歌上手くないのに、心の中で「今日は決まったな」みたいに悦に入り独りごちて満足する事さえもたまにあります。

こういう風に思える時は自分の歌に酔ってるのでは勿論なくて、バンドの「核」の役割を果たせたと思えた時にこんな満足感を得られる事があります。

これは予想なのですが、たぶん多くのブルースセッションに参加するギタリストが「今日はこれ歌うぞ」という感じで夜な夜なブルースセッションへ足を運んでいると思います。

これって今ある様々なセッションの中でもブルースセッションだけが持つ特異性じゃないかなと僕は思っています。

ギタリストが毎夜ブルースセッションで歌いまくってるのです。

自分の本領が「歌う」ではないのに、歌う事前提で参加するようになってしまうのです。

自分が音楽の「核」になる事に意義を見出せてしまうのがブルースセッションなのです。

これはこれで勿論良いのですが(というか僕がまずその恩恵に思いっきりあずかっているのですが)、やっぱり「非常にもったいない!」という気持ちがあります。

それは「なんでボーカルさんがブルーセッションに来ないんだ?!」という気持ちです。

そこですでにボーカルとして活動されている方とこれから歌を始めてみようかなという方へ向けて、ブルースセッションが歌い手にとってどれだけ素晴らしいものなのかを書いてみようと思います。

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ボーカルの人こそ参加すべきブルースセッションの魅力について

ブルースセッションに参加する人はボーカルのバックで演奏する事に慣れている

ブルースセッションの場合、余程参加者の集まりが良くない場合を除いて基本的には常に「ボーカルセッション」になります。

ブルースセッションでは余程歌い手さんがいない時でなければインストの方が珍しい感じだと思います。

ですのでブルースセッション参加者はボーカルのバックの演奏が「当たり前の事」になっています。

みなさんボーカルのバックで演奏する事に慣れているのです。

なのにボーカリストの方が少ないのです。

ボーカルさんがこの環境を生かしていない事が、とても勿体なく感じている今日この頃です。

ボーカルさんがセッションに参加する際はブルース以外だと譜面で構成その他を確認する必要が出てくると思いますが、ブルースセッションでは歌おうとしている曲に大掛かりなキメとかアレンジ上の仕掛け(ブレイク等)がない限り曲のキーを伝えるだけで、後はカウントを出して進行するだけなので安心して歌えます

この「進行する」というのがネックになってる部分かとも思うのですが、解決方法をこの記事で書いてありますのでどうか読み進めて頂けたらと思います。

僕はブルースセッションとジャズセッション以外のセッションは数える程しか参加した事がないので断定的な事は言えないのですが、「安心して歌に集中できる」という面においてはブルースセッションが候補としてもっとも有力になるのではないかなと思っています。

ブルースセッションはソロの回し合いではなくライブ本番のステージとあんまり変わらない事

お店にもよるとは思いますが、ブルースセッションは他のセッションと比べて比較的ショウアップされている面があります。

理由はやはり「歌ものセッション」である事からです。

歌ものである事から、マイクの前には基本的に誰かが立っています。

これは必ずやらなきゃいけない事ではないのですが、セッティングの待ち時間などが発生するとみなさんお酒も飲んで楽しまれていますので「MC」なんかが始まっちゃう事もあります。

でも、これを持ってライブ本番のステージとあまり変わらないと言っているわけではありません。

ブルースセッションでのソロ回しは「ボーカルの方がメンバーへ」ソロを指示し、「ソロを受けた人はボーカルの方へ」返します。

演奏の中心にいるのは常にボーカリストなのです。

またソロを回すのも順番は決まっていません、ボーカルさんの気分で誰かにソロをふります。

ちなみにブルースセッションではドラムとベースの方以外の全員にソロをふる事が基本ルールになっています。

ジャズセッションのようなバース交換は基本的にはありません。

ですのでボーカルの方が一番目立ち、ボーカルの方がバンマスの立場になり、ボーカルの方が演奏を閉じるまでの進行を受け持ち、曲が終わったらボーカルの方がメンバーを代表してあいさつします

ただ歌うだけではまったくないのがブルースセッションの特異性の1つになっていると思います。

ブルースが本業である必要はなく、ブルースのレパートリーを持つ事はブルースセッション以外のセッションでも有効である事

先にも書いた通り僕は他のジャンルのセッションはあまり参加した事がないのですが、それでも数少ない参加したセッションではブルースが歌われていました。

ブルースは音楽をやる人にとっての「共通語」みたいな面があります。

ブルースセッションに通ってブルースのレパートリーを数曲持つ事はきっと強力な強みになると思います。

そして、ブルースだけを歌っていくぞといったような意気込みはまったく必要ありません。

音楽の教養としての側面も、ブルースにはあると思います。

ソウルやジャズ、ゴスペルなどありとあらゆる黒人音楽とブルースは深く関わっていると思います。

たとえば、後ほど紹介します「ルート66」はきっとどのジャンルのセッションでも有効なんじゃないかなと思います。

歌う以外に音楽をする上で必要な事が沢山学べる

これは、ブルースセッションに歌だけで参加する時の一番大きな壁となる部分かとも思います。

それは「演奏を仕切る」という部分です。

具体的には

・キーを伝える
・リズムを伝える
・テンポを出す(カウントをとる)
・ソロをとる人へ合図をする
・曲を終わらせる

のようなものです。

これは、最初はとても大変かと思います。

歌う事だけを考えてステージに上がると進行の事を忘れてしまい、メンバーにアドリブをとってもらいたい時に

え?え?この後どうすんの?

みたいに、準備が無いままだとこういう気持ちになって少しパニクってしまう事もあるかと思います。

こんな状況にならない為の方法も次の記事に書いてありますので、もうすこし読み進めて頂けたらと思います。

演奏を仕切るとか合図出すとか、なんか面倒だな。。

という気持ちすっごくよくわかります、というか僕も最初は「ギター弾きに来てるだけなのに」と思ってました。

でもここを乗り越えて得られるものはとても大きなものです、カラオケを歌う事では絶対に辿り着けない所へ行くことができます。

ブルースセッションで歌う事で得られる喜びは、歌う事の喜びとはまた別にあって「バンドの演奏をきちんと導く事」だったりします。

そこで大事になってくるのは「ボーカルの方がイメージするもの」だったりします。

自分のイメージするキメや仕掛けをバンドに伝え、演奏させてそれに乗って歌うというのはとってもスリリングです。

もちろん上手く行く事もあれば失敗する事もあります。

なので上手く行った時の喜びはとっても大きくなります。

それに準備と心構えさえあればまったく大変ではありませんので、ブルースセッションでブルースを歌う事に是非関心を持って頂けたらと思います。

ブルースはキーの変更の際に譜面の書き直しが不要

ボーカルの方は原曲のメロディがご自身にとって歌いやすくない時に高さ(キー)を変えると思うのですが、その際に譜面作成の工程がかならず付きまとうと思います。

譜面が必要な曲だと移調した譜面をご自身で作成する必要があると思います、しかしブルースの場合は譜面の用意は不要です。

これはブルースが持っているとても良い側面だと思います。

また、これはブルースセッションに限らない話ですがセッションは「実験の場」でもあります。

すでにボーカルとして活躍されている方はご自身の声域について把握されてると思いますが、これから歌ってみようと思ってるかたにとっては自分のベストなメロディの高さが原曲よりも高いのか低いのかよくわからないと思います。

そこでセッションを活用します。

ひとまず歌ってみて、「次は音域もう少し上げよう」とかいろいろとセッションを使って実験を重ねて自分の声域の確認ができます。

「実験の場」というくらいですから、言い換えれば「失敗して良い場」という意味でもあります。

どんなキーでもブルースセッション参加者は大丈夫なので、ブルースセッションを使ってベストな音域を探すのも当然ありです。

是非ブルースセッションを活用して、たくさん失敗してご自身の声域を確認して頂きたいと思っています。

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ブルースセッションで使われる用語について

ブルースセッションでは、大前提として「ブルースの12小節進行」というものを共通の理解として参加しています。

理論的な理解は不要です。

ブルースの音源をすこし聞いてみて、ブルースの1コーラスの感覚がつかめればそれだけで十分ですのですこしブルースの音楽に触れてみてください。

もし今の時点でブルースをまったく知らないようでしたら次のページにボーカルの方へ進めるレパートリーを紹介していますのでこの記事の一番下のリンクから後ほどご覧になってください。

ブルースセッションでは12小節の基本形を元に、演奏前に以下の内容をボーカルの方がバンドメンバーへ説明します。

・これから歌う曲の曲名
・曲のキー
・リズム
・始まり方
・2小節目が上がるか上がらないか
・仕掛けやキメがある時はその説明

普段楽器を演奏されない方にとって、この演奏指示は最初はハードルが高く感じられるかと思います。

でも次第に慣れてくるものなので、ブルースセッションへの参加を1回2回で終わらせずしばらくは毎週通うような感覚になって頂けたら一番良いと思います。

また自分がステージに上がる時に、ステージ上でブルースの事をまったく知らない人だらけという状況はまずありませんのでご自身がしっかりとした理解が無くても大丈夫です。

なのでこれから説明する、曲の演奏指示内容をしっかりと伝えれば大抵メンバーの誰かから

うんOKです

と言ってもらえます。

「この人頼りになりそうだな」という方を見つけたら思いっきり頼るようにしましょう、かならず力になってもらえると思います。

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セッションホストの方へ不慣れである旨を伝える事について

ブルースセッションにはじめて足を運ばれた際に、是非お勧めしたい事があります。

それはお店の方、もしくわセッションホストの方へ

ブルースセッション不慣れなんですけど大丈夫ですか?

と尋ねてみてください。

大丈夫ですよ、僕がステージに一緒に立つから安心してください

みたいな感じに言って頂けるか、もし進行役の方がお店の店員さんでカウンターから出れない方であれば頼りになるベテランさんと同じセットに組んで頂けると思います。

はじめて参加する時やまだ雰囲気に慣れてない時は必ず伝えた方がいいです!

もしこの記事が切っ掛けでせっかくブルースセッションに足を運んだのに、その結果はじめての参加が辛く悲しい思い出になってしまったら僕もとても辛くなってしまいます。

はじめてブルースセッションに参加しますというのはなかなか言いづらいかもしれないのですが、是非伝えて頂いてブルースセッションの参加が「楽しかった!」というものになるように願っています。

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この記事のまとめ

記事が長くなっちゃいましたので具体的なセッションの流れやレパートリーのお勧めは次の記事にまとめることにしました。

下のリンクから是非ご覧頂けたらと思います。

ブルースセッションって、一般的には歌い手の方にとっては全然身近なものじゃないと思います。

でも、本当は歌い手さんにとってとてもいい環境なんです。

なので本当にもったいない!という気持ちでこの記事を書きました。

これが歌い手さんに読まれる事はあるのかなと考えると不安になりますが、もしボーカルの方でこれを読まれた方がいらっしゃいましたが是非足を運んで頂けたらと思います。

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他のブルースの紹介ページのご案内

ブルースセッションについてと、ブルースセッションで扱われる定番曲について、より詳しく書いてみました。

ご関心がありましたら是非こちらのページもチェックして頂けたらと思います。

定番曲についてはすこしずつ書き足して行こうと思っていますので、ご要望やご指摘等ありましたらお気軽にコメント頂けたらと思います。

ブルースセッション はじめて参加する時に知っておきたい事





ブルースセッション定番曲紹介

キメや仕掛けがある曲

ブルース12小節からコード進行が少し変わる曲

他ジャンルから稀に歌われる曲

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