こんにちは。
この記事ではブルースの8ビートの曲で使われるちょっと面白いベースラインを使われている音源と共に紹介しています、よりシンプルな8ビートのベースラインは「ブルースのベースラインの紹介③8ビート-1」の記事で紹介しています。
ベースを弾く方でこれからブルースを始めてみようと思っていたりブルースを全く知らない方にもわかりやすく伝わる様に心掛けて記事をつくりました、是非読み進めて頂けたらと思います。
ブルースの8ビートに関してはどの曲も何かしら特徴のある音使いをされているものが多く、これといった定型のベースラインがあまりないように思います。
そんな中でも僕が個人的に汎用性の高いと思えるものを紹介してみます、ブルースをはじめたばかりの方はこのままセッション等で使っても有効なものだと思います。
また他の楽器の方であってもブルースを始めてみようかなという方であればベースラインを知って実際に弾いて(吹いて)みる事はきっと価値があると思います。
なおここで載せているタブ譜は音源のコピー譜ではなく僕の作った音サンプルのタブ譜になります。
この記事はブルースの演奏のヒントにしてもらう事が目的であり、他の曲でも活用しやすくする為により汎用的にしたベースラインを音サンプルと合わせて紹介しているものです。
音源のままのベースラインを勝手に紹介して著作権に抵触してしまうと大変なので紹介しているタブ譜のベースラインはコピーでは無くよく使われる汎用的なものにして他の曲の演奏でも活用しやすいものにさせてもらい、譜面の通りに弾く事で音源の再現にはならないようにしてあります。
ブルースの8ビートにおけるベースライン①
前回の記事と同様に紹介しているフレーズはすべてキーをAで演奏したものも併せて挙げておきますので是非他のベースラインと比較してご自身のフレーズとして活かしてみてください。
フレーズを同じキー・同じテンポで弾いてみる事でどこがどう違うのかよくわかって活用しやすくなると思います。
8ビートのベースライン5
このベースラインはとても洗練されているというか少し垢抜けた感じがしてかっこいいと思います。
タブ譜で紹介するベースラインはもっと音源に近づけたかったのですがアルバートコリンズの音源の凛々しさには届きませんでした、是非音源のベースラインを聴きとってみてください。
ブルース特有の人間味溢れる雰囲気の中にどこかシュっとしたクールな雰囲気も入っていて今までのとはちょっと違う種類のかっこよさがあると思います。
次のものがAのキーでのサンプルです、後に紹介している他のベースラインのサンプルとも聞き比べてみてください。
8ビートのベースライン6
このベースラインは2小節を使う事でベースラインだけでもより表現が豊かになっていると思います。
タブ譜とサンプルは他の8ビートブルースでも使いやすい形になるようにフレディキングの音源より僕なりに簡略化してみました。
フレディキングの音源のベースラインは1小節目ではルート・5度・7度の音使いなのでハードな印象を受けますが2小節目では長3度の音が入る事でちょっとポップな明るい感じが出てきます。
1小節の中に色々と凝縮しないで2小節をつかって1小節毎を役割の違うパターンを用いる事でスケールの大きい雰囲気とより自由なベースラインを作れているんだと思います。
フレディキングの音源のベースラインは単体で弾いていてもとても楽しいのでタブ譜を参考に是非耳コピーして聴き取ってみてください。
次のものがAのキーでのサンプルです、他のサンプルとも聞き比べてみてください。
8ビートのベースライン7
ブルースセッションの大定番曲の1つである24小節のブルース、マスタングサリーで使われているベースラインです。
しかし紹介しているタブ譜とサンプルは12小節で作っていますのでこのまま弾いてもウィルソンピケットの音源とは合わないので注意してください。
僕はウィルソンピケットの音源で使われている正確なベースラインを知っているわけではないのですが、この音源のベースラインはⅠとⅣ・Ⅴそれぞれで違うパターンが使われているような気がしてならず頑張って聴きこんでみました。
そしてこれが正解とは言えないのですが、たぶんタブ譜のように小節出だしの2音はルートなのですが、その後に続く2拍ウラ・3拍ウラ・4拍ウラの音はタブ譜のようにⅠとⅣⅤの所では違う音が使われている気がします。
あくまでも僕の個人的な見方なので当然ⅠⅣⅤ全てで同じベースラインを演奏されているかも知れないのですが、これくらいの微妙な音使いの差でも聴いていて抱く印象が全然変わってくると思います。
ベースラインは本当に奥が深いと思います。
次のものがAのキーでのサンプルです、他のサンプルとも聞き比べてみてください。
8ビートのベースライン8
このベースラインは音源とはまったく違うと思います。
このアルバムは僕がブルースを聴き始めた頃にかったアルバムで大好きなので、僕がブルースの8ビートと聞いて真っ先にイメージするのがこのアルバムです。
そして8ビートの記事を作ろうと思ってすぐにこのアルバムから1曲取り上げようと思ったのですが、ここで使われているベースラインが僕の耳では判別不能でした。
ですのでここのサンプルは僕の判断がかなり入っている事をお断りさせてください。
それでもこの曲も含めてアルバム全体で聴く事ができる何か怪しいものがずっとうごめいている感じがするベースライン(だけじゃなくギターも)の上でジュニアウェルズの歌とハープがビシっとキメてくれるのがかっこよくて大好きなので、取り上げるには紹介しているベースラインのクオリティが低いのですが取りあげさせてもらいました。
僕はギターなのですが昔このアルバムのバディガイの演奏の秘密が知りたくて頑張って聴きとっていました。
でも僕にはこのアルバムが持っているブルースの魔法の正体は何も掴めませんでした。
ですが今でもその正体が知りたいと思って一辺倒の演奏にはならないように心がけています。
そしてこういう気持ちを持つ事こそがブルースを演奏する時には大切なんじゃないかなと思ったりもしています、何もわかっていないのですが。
ですがカッコいいと思うから演奏したいのです、よくわからなくてもこの音楽に近づきたいのでこれからもあれこれ考えていこうと思います。
ベースの方にとってもこういう使っている音が見えづらい音源と格闘する事は、個人的にはとても価値のある事じゃないかなぁと思ったりします、その過程できっと沢山の発見があるんじゃないかなと思います。
次のものが紹介したサンプルをAにしたものです、他のサンプルとも聞き比べてみてください。
まとめ
この記事では8ビートのベースラインを4つ紹介しました。
この記事で紹介したものは特徴的なものが多いですが前回の記事で紹介したものとも合わせて、センスでうまくブレンドするときっと面白いベースラインが作れると思います。
最後に前回とこの記事で紹介した合計8つのベースラインのキーAのサンプルをテンポを同じにしたものをまとめて載せてみますので是非違いを確認してみてください。
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