ブルースセッションでのギターバッキングのやり方②コードボイシングの作り方とツーファイブ進行

ブルースセッションバッキングのやり方2 ブルースセッションでのギターバッキングのやり方
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こんにちは。

この記事ではブルースセッションで使えるスウィングのリズムでツーファイブ進行の時のギターのバッキングについて、ルート66の様なブルースで使えるバッキングをテーマにして書いています。

はじめてブルースに取り組む方へも参考になる事を目標に、ここでは僕が思う代表的なパターンを紹介しています。

この記事では主にコードやボイシングについて書いていますが、コード理論のややこしい話には触れずに伝わるように書いています。

とはいえ、この記事では少しだけコードの事に踏み込んでいますのでちょっと面倒だなとお感じになられるかもしれません。

コードの事は知っていなければならないものではありませんので、細かい部分に関心が持てない場合は読み飛ばして頂いてもまったく問題ありません。

ここで紹介しているバッキングのパターンだけでもきっとお役にたてると思います。

譜例とサンプルを使って説明していますのでご関心があればどうか気楽に読み進めて頂けたらと思います。

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ブルースのスウィング・ツーファイブ進行の基本パターン

ここではブルースセッションでの演奏を想定したKEY=Gの時に見られるバッキングについて、ビリーブランチのルート66を基にして僕なりにアイデアを出してみました。

最初に基本となる4つ打ちパターンを紹介してから、僕が行っているバッキングのアプローチを紹介しています。

基本となる4つ打ちバッキング

①4つ打ちバッキング

ブルースツーファイブバッキングローポジション

②4つ打ちバッキング

ブルースツーファイブバッキングハイポジション

 

こういうスウィングのリズムの時は、このシンプルなバッキングだけで基本的に十分じゃないかなと思います。

十分とはいえ、このバッキングは強弱がとても重要になります。

サンプルも上手く伝わるといいなと思って少し極端なくらいに強弱をつけてみました、実際にはここまで弱く弾かなくても良いと思います。

しかし、このパターンはコードのボイシング(フォーム)もローポジションもハイポジションも2つの押さえ方を把握したら後は同形の平行移動で済んでしまいます。

ギターってブルースには本当に相性がいいと思います。

でもこれだけで記事を終わらせるのも何なので、ここで使われているボイシングの構造を整理してみようと思います。

ですが面倒だなぁと感じられる場合は次の大見出しまで飛ばして大丈夫です。

ここでなるほどと思えてからブルースを演奏するとギターへの理解がぐっと深まると思いますので、ここでは僕なりの整理の仕方をちょっと頑張って紹介してみようと思います。

使える音を指板上で把握する

みなさんコードを押さえる時は5弦か6弦にあるルート音からコードを見つけていると思います。

そこでルートの位置を軸にして指板上の音の位置を確認してみます。

5弦ルートと6弦ルートのセブンスコードと度数

ちょっと見づらいかと思いますすみません、この図はバッキングをしている時の僕の頭の中身です。

この図は後でまた使うので今はそんなに把握しなくて大丈夫です。

上の2つのサンプルを使って紹介したバッキングで使っているボイシングの構造は上の図の通りで、〇で囲ってあるのがタブ譜で紹介しているボイシングです。

数字はルート音からの音程になります。

そしてここで載せている数字はバッキングの時にコードとして使える音です。

使える音と使えない音の話はコード理論とかに触れてしまいなかなかややこしくなってしまいますので、ブルースで使えるコードを考える時は「11(=4度)は使わない」とだけ覚えておけば大丈夫です。

そうすると、使える音は「1、9、3、 5、13、7」の6コになります、1357はコードトーンで9(=2)と13(=6)はテンションです。

ツーファイブでない通常のブルース12小節進行の時は、この6コの音の中からボイシングを作る事になります。

♭9と♭13の音はドミナントコードの時にのみ使用します、今回の場合はターンアラウンド前のツーファイブ進行の所でのみ使います。

なので♭9と♭13はひとまず置いて、まずはこの6コの音について考えてみます。

6コの音の選び方、ボイシングのシンプルな考え方について

コードのおさえかた(ボイシング)については、コードの一番上の音を動かす事で鳴らす音をコントロールするのが一般的じゃないかなと思います。

コードの一番上の音は1弦か2弦が鳴らす事が多いと思います。

つまり、1弦と2弦で鳴らしたい音をきめて、低い弦はトップに併せて押さえられる音からボイシングを作るのが一番手っ取り早いと思います。

そこで、G7上で1弦と2弦で6コの音がそれぞれトップの音になるボイシングを先ほどのややこしい図を基に確認してみます。

サンプルを聴きながらトップに合わせたボイシングの可能性なども色々と探ってみてください、きっとご自身にとって良いボイシングが見つかると思います。

G72弦トップのボイシング

5弦ルートと6弦ルートのセブンスコードと度数(G7のみ)
G71弦トップのボイシング

これはあくまで例として挙げているだけで押さえ方はこれ以外にもあります、ここではなんとなく僕が使い慣れているボイシングを使ってみました。

 

実際にバッキングをする時にも今鳴らしているトップの音を上げたいか下げたいかに意識を持つようにするといいと思います。

慣れないうちには思うようにコントロール出来ないかもしれませんが、慣れてくるとボイシングについてはご自身のスタイルが出来上がってきて考えなくなると思います。

ブルースを演奏する時に少し気にするようにしておくと、次第に今押さえているコードはルートに対して何度の音程なのかが見えてくる様になります。

ダイアグラムは自分の手で書いてみると本当に理解を助けてくれます、こちらからダイアグラムのPDFをダウンロードできますので印刷して是非活用してみてください。

♭9と♭13について

♭9と♭13は基本的には不協和音でオルタードテンションと呼ばれます。

セブンスコードがツーファイブ進行のように5度進行(5度下進行、4度上進行)で進むとき、ドミナントモーションという音の動きが発生します。

セブンスコードが持っているトライトーンと呼ばれる減5度音程は緊張感を持っているのですが、このトライトーンが次のコードのコードトーンへ解決する時にオルタードテンションは有効になります。

つまりここでは8小節目からのツーファイブ進行の時に♭9と♭13は使える音になると思って頂ければ大丈夫です。

物凄くざっくりとした説明ですが、ブルースではツーファイブ進行の時に♭9と♭13は使えると思っておけば大丈夫です。

ちょっと洒落た雰囲気というか、粋な感じが醸し出される感じです。

ですので7小節目までは使えるテンションは「9、13」で8小節目からは更に「♭9、♭13」も使えると考えて頂ければと思います。

もう少し厳密に言うと「セブンスコードの5度進行時にドミナントモーションが発生」するので、G7→C7も5度進行の為♭9と♭13は有効になります。

あとは実際に鳴らしてみてかっこいいかどうかを判断すればいいと思います。

次からサンプルを鳴らしながら音の響きを確認してみてください。

タブ譜の上のコード表記に♭9や♭13とある所ではオルタードテンションを鳴らしています。

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ツーファイブ進行の時のバッキングアイデア

③ツーファイブバッキング

ブルースツーファイブバッキングサンプル1

④ツーファイブバッキング

ブルースツーファイブバッキングサンプル1

上のサンプルは指板のローポジション、下のサンプルはハイポジションでのバッキングをしてみました。

曲が盛り上がってきた時には下のサンプルのように高い音域でバッキングをするといい感じになるのかなと思います。

このバッキングも色々とやっている様に思われるかもしれませんが、トップノートを追ってもらえれば前の説明の通りで実はそんなにややこしくない事がわかってもらえるんじゃないかなと思います。

 

ここでトップノートを動かす時のアイデアを2つ紹介します。

1つ目はコード丸ごとスライドするというものです。

スライドを使う

スライドは次のコードに半音で向かうものであれば無条件に使えるとっても便利で効果も高いものです。

⑤ツーファイブバッキング(コードスライド)

ブルースツーファイブバッキングスライド

隙あればスライドを入れて大丈夫だと思います、万能アイデアですので是非使ってみてください。

 

2つ目はディミニッシュコードを使う事です。

ディミニッシュコードを使う

ブルースツーファイブバッキングディミニッシュコード

今までのサンプルでもシレっとディミニッシュコードを使用していたのですがここまで説明がないまま引っ張ってしまってすみません。

この記事のサンプルでディミニッシュコードを使用している所は全て「C#゜」表記になっています。

ブルースではⅣのコードからⅠに向かう時にディミニッシュコードが良く使われます。

ディミニッシュコードは上のタブ譜には12通りの弾き方を上げましたが、この12コは響きも役割も完全な互換性があります。

Ⅳのコードの後で使われるディミニッシュコードは上のタブ譜の12コどれを使っても大丈夫なものです。

ここで使われているディミニッシュコードの機能はトニックディミニッシュというもので、ドミナントコードの代理としての用法ではなくトニックコードへ向かう過渡的な用法です。

ですので僕は「C#゜」と書いてみたのですが性質としては「G゜」と表記した方がいいのかなという気持ちでこの記事をつくっています。

僕が「C#゜」と書いた理由は、その方が覚えやすいかなと思ったからです。

ブルースでは頻繁にⅣのコードを弾いてからⅠに向かう直前に置かれるものなので、なんとなくイメージがしっくりくるかなと勝手に思ってわかりやすさ第一でこういう風に書きました。

間違っていたらすみません。

 

また、ディミニッシュコードは先に紹介したコードごとにスライドさせるテクニックとの相性が素晴らしく良いです。

ディミニッシュコードで駆け上がったり駆け下りたりすると本当に曲が盛り上がります、是非色々と試してみてください。

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トップのラインを凄く意識したサンプル

ここまでのまとめとして、トップのラインをものすごく意識してスライドやディミニッシュも混ぜたバッキングを作ってみました。

⑥ツーファイブバッキング(トップノート順次進行)

ブルースツーファイブバッキングトップラインタブ譜

3つの跳躍箇所以外は順次進行しているバッキングです、下のスコアはトップノートだけを拾い上げたものですブルースツーファイブバッキングトップラインスコア

2小節目のコードスライドや3小節目~4小節目のⅣへ向かう半音で上がっていくパターンもとてもよく使われるものだと思います。

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シカゴブルースっぽいアプローチ

ここまでのコードのアプローチからは少し見方を変えたサンプルです。

このサンプルは前の記事で紹介したシカゴブルースの定番バッキングをスウィングのリズムで僕なりに弾いてみたものです。

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まとめ

この記事はかなり苦労して書いたのですが、実際ブルースセッションでスウィングって頻度は高くないと感じています。
ですがここで書いたコードやボイシングのアイデアはシカゴシャッフルなどの曲でも当然有効ですのでよかったら参考にして頂けたら嬉しく思います。

・色々書いたけどシンプルな4つ打ちバッキングでも十分
・通常のブルース進行の時は使える音は「1、9、3、5、13、7」の6コで11は使えない
・ボイシングは1弦と2弦で鳴らしたい音をきめて低い弦はそれに合わせる
・♭9と♭13はツーファイブ進行の時に8小節目から使える
・コード丸ごとスライドをつかう
・ディミニッシュを使う

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