こんにちは。
ブルースセッションにはじめて参加する時に知っておくと良いと思う事をまとめてみました。
このページでは以下の事をご紹介しています。
このページはかなりギターに寄った記事になっていますが、ギター以外の方も参考になるようにも書いてみましたのでよければご覧頂けたらと思います。
もしボーカルの方がこの記事を読まれていましたら、ボーカルの方向けに書いた記事もありますのでこちらからご覧いただけたらと思います。
ブルースセッションで使われる用語について
最初に前回までの記事でも説明した事ですが、簡単におさらいしておこうと思います。
ブルースセッションでは、大前提として「ブルースの12小節進行」というものを共通の理解として参加しています。
理論的な理解は不要です。
ブルースセッションでは12小節の基本形を元に、演奏前に以下の内容をボーカルの方がバンドメンバーへ説明します。
演奏指示で説明してる内容は以下の図が理解出来ているととてもわかりやすくなると思います。
・曲のキー
・リズム
・始まり方
・2小節目が上がるか上がらないか
・仕掛けやキメがある時はその説明
ブルースセッションの実際のセッションの流れ
お店に入って受付をする
まず最初にお店に入ります。
すると大抵の場合は受付でエントリーシートのような紙に「名前」と「担当パート(楽器)」の記入を求められると思います。
そこにボーカルで参加する場合は「vo」、ギターで参加する場合は「Gt」などの様に楽器の略称と名前を記入します。
参加費とワンドリンクの代金は入店時に支払うお店も多いです、準備だけはしておいていいと思います。
ちなみにはじめての参加の場合は可能ならお店のオープン直後に入る事をお勧めします。
進行役の方に挨拶する
オープン直後にお店に入る事を勧める理由は進行役の方と話がしやすい為です、オープン直後は絶好の機会です。
是非ここで、
ブルースセッションにはじめて参加します
よろしくお願いします
といったような挨拶ができれば、最高です。
こういう挨拶をされて困るホスト役の方はきっといないと思います。
オープン直後であれば、今不安に思ってる事とかを話やすいと思います。
思っている不安を是非相談しましょう。
基本的にはホストの方は入店順にバンドメンバーを配置していきます。
なので、はじめてで不安なので1~2セット見させて貰いたい旨なども伝えておけると更に良いと思います。
ただし、お店によってはホストの方がオープン直後は席を外している事もあるかと思います。
必ず挨拶できるわけではないのですが、しかし備えあれです。
できる事は全部やるという姿勢でいるといいと思います。
そして、席についたらなるべくすぐにチューニングを済ませましょう。
名前を呼ばれてからチューニングをしたり弦のメンテナンスをするのはマナー違反な所があります。
またステージへ楽器を持っていく際にはケースから出してすぐに演奏できる状態で持っていきます。
たとえ高級楽器とはいえケースごと持っていくのも若干マナー違反になる面があります、着席した所にケースを置いてステージへ行きます。
ですので高級楽器になるとハードケースが付属でついてきたりしますが馴染みの店とかでない場合は置き場所に困ってしまうかと思いますので、別途ソフトケースを購入してセッションに行く事をお勧めします。
名前を呼ばれたらステージへ
進行役の方が、名前を読み上げていきます。
名前が呼ばれた方はステージへ楽器を持ってあがります。
この際に歌も歌われる場合は歌詞が書かれたものも持ってステージへ行きます。
歌詞見ながら歌っていいの?
ばっちりOKです!
多くの方が譜面台に歌詞の書かれた紙を置いて見ながら歌っています。
もちろん慣れてきたら見ないで歌った方が良いです。
ボーカルはセッションの進行役なので、可能な限り視線は自由にしておきたい所があります。
でも慣れてる方でもはじめて歌う時は歌詞を見ながら歌われています。
演奏前の打ち合わせ
ボーカルをとる方からバンドメンバーへ演奏内容の指示を貰います。
ここで共有されるものは主に以下のものです。
・曲のキー
・リズム
・始まり方
・2小節目が上がるか上がらないか
・仕掛けやキメがある時はその説明
ボーカルの方は曲に応じてこれらをバンドメンバーに伝えます。
伝え方は人それぞれですが、大体こんな感じです。
レットミーラブユーベイベー歌います、キーはGです、シャッフルで2小節目は上がります。カウント出すので頭から入ってください
エブリデイアイハブザブルースです、キーはB♭です、ゆっくりしたテンポの3連で(ドラムの方に向かって)チッチッチッと刻んでください、カウント出すので頭から入ってください
キーはC、メッシンウィズザキッド、エイト、イントロ弾くから頭から入って
だいたいこんな感じで演奏指示を貰います。
ただし、この時の「曲名による演奏指示」が精神衛生的な面でブルースセッションにまだ慣れていない方にとっては第一の関門になるかと思います。
しらない曲に遭遇した時については記事後半で書いてあります、ひとまずまったく心配ないとだけ思っておいてください。
演奏開始
ここで、ブルースセッションのとても大切なルールがあります。
そのルールとは、「ボーカルは、ドラムとベース以外の全ての方にソロをふる」というものです。
演奏指示が終わり、指示した始まり方で演奏がスタートします。
そしてボーカルの方が数コーラスを使ってサビまで歌います。
サビまで歌い終わったら、次のコーラスに入る少し前までにメンバーの誰かへソロを指示します。
この指示は視線による合図であったり指でさされたり肩ぽんだったりします。
これを受けたら指示された人はソロを弾き(吹き)ます。
長さは任意ですが概ね2~3コーラスの尺でソロをとります。
そしてソロをとり終わった人はボーカルさんへ返す合図を送ります。
合図に関しては実際にやってみるまでは不安に思われるかもしれませんが視線と会釈で十分伝わります、これはブルースセッションで実際に数セット見ていればわかると思います。
この全ての合図はボーカルさんから送られ、全ての合図はボーカルさんへ返すというのがブルースセッションのルールです。
ボーカルさんを無視して勝手にバンドメンバー同士でソロの交代などはしません。
ちなみに1曲の中でソロは各自1回です、特別な事(機材トラブルとか)でもない限り一人に2回そろをとるのは時間の都合もありマナー違反な面があります。
演奏を閉じる
ボーカルさんの仕切りで演奏が閉じられます。
演奏の閉じ方は曲によって変わります。
大きく以下の3つのパターンの曲があると思いますが、この辺もボーカルさんが仕切ってくれます。
②歌の最後のコーラスで10小節目でブレイクしてエンディングに向かう
③歌で終わらせず、最後歌い終わった後はソロに入って終わらせる
ホストの方の進行で次のセットへ
曲が終わったらホストの方が次のセットの方を発表してセッションが進んでいきます。
セッションはこれを繰り返して進行していきます。
知らない曲に遭遇した時について
実際の流れの中で説明した「曲名による演奏指示」についてですが、ブルースセッションに慣れてないと聞きなれないワードが飛び出てくると一瞬思考が停滞してしまうかと思います。
ブルースイズオールライトやりますね、キーはEでシャッフルです。
実際こんな感じで始まる事が一番多いです。
が、全く知らなくて大丈夫です。
その場で「おしえてください」と言ってOK!です。
更に、演奏が始まってからも当然間違えてOK!です。
イントロやカウントにうまく乗れず、始められなかった時は仕切り直しになったりする事も稀にありますがそれでOK!です。
突然青色のマーカーを乱立させてしまいましたが、それくらい強調しておきたいです。
ちなみにブルースイズオールライトはバッキング紹介の題材にした通り、特に仕掛けもキメもないシンプルなブルース12小節進行の曲です。
とてもシンプルな上にギターもベースもドラムも管楽器のセクションもセッションのお手本のような曲です。
ロックの分野でもゲイリー・ムーアがカバーした事でも知られていてブルースセッションでもよく取り上げられる曲です。
ですので、実際にはこの曲の場合であれば
その曲知らないんですけど大丈夫ですか?
大丈夫です、普通のブルースだよ
みたいな感じではじまる事が多いです。
ブルースイズオールライトはブルースセッションに不慣れな方でも楽しく演奏できるとてもよい曲です。
セッションでは間違えは当たり前に起こる事です。
また知らな曲に遭遇する事は通常の事です。
はじめて参加する時、まるで店内にいる人は自分以外はみんな曲を知り尽くしているような感覚になるかと思いますがまったくそんな事はありません。
知らない曲に遭遇した時は、先の会話のように「知らないけど大丈夫ですか?」と言ってしまいましょう、まったく問題ありません。
ですが、わからないと言えれば良いのですが実際には次のような事態も大変多い(というかこっちの方が多い)かと思います。
どうしよ、わからないと言えないまま演奏始まっちゃった。。
という事もあるかと思います。
全く問題ありません、大丈夫です。
これは性格による所が大きいと思いますが、ステージではじめて会った人に対してわからないと言うのって意外と難しいのです。
楽器やアンプのセッティングもある上に演奏指示を聞いてすぐに演奏スタートなので、実はセッションは名前を呼ばれてからは大忙しなのです。
お店にあるアンプの種類もわかりません、セッティングに割ける時間はほんとにごくわずかです。
セッションでのアンプのセッティングについてはまた別記事に書こうと思いますが、ブルースセッションに慣れていないとセッティングの時点で大抵の場合軽くテンパります。
思ってる事を素直に言える性格の人であればこういう時にさっと言葉に出来ると思うのですが、僕は知らない人に囲まれた時に思ってる事(知らない曲である事)を言えない人です、言える人が羨ましいです。
ですのでメンバーの中に僕と同じような「わかんないと言えないまま始めっちゃった」という人はご自身以外にもたぶんいます、どうか安心してください。
はじめて参加する時は、この様な多少困難な目にも遭遇する事がどうしてもあるかと思います。
特にベースの方はその役割から大失敗しちゃう事の怖さがあるかと思います。
でもマナーを守って失礼のない態度でいれば全く問題ありません!、確実にみんな経験しています。
実際にはブルースに詳しい人はたくさんいらっしゃいますが、よく知らないという方も普通に沢山いらっしゃいます。
ですので心配せずに、曲とか演奏指示とかは「セッションで覚える」という感覚だと思って大丈夫です。
覚えるというより「慣れる」という感覚の方が近い感じです。
とはいえ「もっとしっかり準備しないと怖くてヤダ!」という方もいらっしゃると思います、ブルースセッション定番曲については別ページでまとめましたのでページ下のリンクから後ほどご覧頂けたらと思います。
この記事のまとめ
冒頭にも書きましたが、ここで書かれている事は知っていればベターというものであって知らなきゃいけないものではありません。
でも知っておく事ですこし安心する事もできると思います。
ここで書かれている事は本当に汎用性の高い、色々な曲で応用できる基礎的なものですので覚えておけばきっとお役に立てると思います。
・演奏指示は主に曲名、キー、リズム、始め方、2小節目、キメ等の有無の6項目
・知らない事は知らないといって大丈夫
・演奏指示は慣れるのが一番です
他のブルースセッション紹介記事のご案内
「ブルースセッション 初めて参加する時に知っておきたい事」の他の記事を読まれてない方は是非こちらもチェックしてみてください。
また、ブルースセッションで扱われる定番曲についてより詳しく書いた記事もありますのでご関心がありましたら是非こちらのページもチェックして頂けたらと思います。
定番曲についてはすこしずつ書き足して行こうと思っていますので、ご要望やご指摘等ありましたらお気軽にコメント頂けたらと思います。
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