こんにちは。
この記事はギターの練習や勉強をする時にダイアグラムを活用するやり方を紹介しています。
ダイアグラムの使い方は様々ですが、この記事ではKEY=Cの循環コードであるC、Am、Dm、Gのそれぞれのトライアド(=3和音)を、ダイアグラムを使って理解を深めて活用する方法を説明しています。
ダイアグラムはアイデア次第で楽曲のコピー・スケールやコードの学習・アドリブで使えるフレーズの整理など、今取り組んでいるギターにまつわるありとあらゆる練習や学習に役に立ちます。
ダイアグラムの活用はギターの演奏技術も経験も全く必要ありません、これは頭の中を整理する為の単純作業です。
面倒に思われると思いますが、学んだコードをダイアグラムで一度頭の中を整理してからそれをギターに落とし込む作業をするとコードについてとても明瞭になります。
ギターでダイアグラムを活用しないのは計算する時に紙に書かずに暗算だけで頑張る事と近いです。
もしダイアグラムを今まで使った事が無ければ、得られる理解の深さにきっと驚かれると思います。
またギターが手元にない学校や仕事の休み時間や電車移動中にも気楽に取り組めるとても有意義なものです。
ダイアグラムを使って音を整理する事は物凄くお勧めです、是非普段の練習に取り入れてみて下さい。
ギターの理解が一気に進むダイアグラムの活用の勧め
使うダイアグラムはこんな感じのもので大丈夫です、ご自身で手書きで簡単に線を弾いたものでも十分使えます。
記事の最後にpdfファイルとpingファイルでダウンロード出来る様にしてますので良かったら活用してみてください。
書いて書いて書きまくるとコードやボイシングについての理解が一気に進みます。
そして慣れてくるとダイアグラムを使わず演奏中にその時々でボイシングを作り出すことが出来る様になります。
ギターに関するどんな種類の学習にも練習にも活用できます。
指板の構造とコードシンボルの読み方について
この記事はコード理論の解説記事ではないのですが、ダイアグラムを活用する為にギターの指板の構造とコードトーンに関する基本的な事に簡単に触れます。
十分な理解のある方は次の大見出しまでスクロールして読み進めてください。
指板のルート音からの音程の整理する
まず最初にダイアグラムを使ってギターの指板の構造を確認します。
つぎの図はルート音からの1オクターブ内のギターの度数の配置図です。
今はまだ把握されていなくてもこの度数の図を見ながらダイアグラムの書き込みをして大丈夫です。
できればコードトーンを書き込む時にルートからの音の距離を数えながらダイアグラムに書き込むとより効果が上がります。
知るべき事はギターの指板がルート音からの音程が指板上ではどのような配置になっているかです。
ギターの指板の音の配置はビジュアル的には半音が連続して順に並んでいるだけのとても単純なものです。
そしてレギュラーチューニングである限りこの音配置は不変です。
コードシンボルからコードトーンを読み取る
コードトーンは「C」「G7」「Am7♭5」などのコードシンボルに全て表記されています。
コードシンボルの表記のルールを理解するとコードトーン(からテンションまで)をしっかりと読み取る事が出来ます。
画像だけで説明しようと頑張ったらこんな画像になってしまいました。
コードトーンは「ルート音から3度堆積された音の中で1オクターブ内にある音」を指します。
この画像ではコードシンボルの事がいまいちわからないという方はすみませんググってみてください、よい解説をされているサイトさんが沢山あります。
いつかきちんとこのブログでも説明してみようと思います。
コードシンボルが「C」とだけ表記されていたら「ルート音はCで長3度と完全5度の3音を和音で鳴らす」という指示となります。
そしてそのままこの3音がコードトーンとなります。
C、Am、Dm、Gのトライアドをダイアグラムを使って整理する
ここからダイアグラムの活用について書いていきます。
Cのコードトーンを書き出してボイシングを探る
Cのコードトーンをダイアグラムに書き出してみます。
Cのコードトーンは先に触れた通り「ルート音」「長3度」「完全5度」の3音です。
こんな感じに書き出すとCのコードトーンが指板上にどのように配置されているかがわかります。
書き出したコードトーンの配置を眺めていると色々な押さえ方が見えてきます。
ボイシングの見つけ方は「ギターで実際に押さえられるかどうか」だけです。
4フレットの幅以内で押さえられそうな配置を見つけたら実際にギターを手にして弾いてみてください。
Amのコードトーンを書き出してボイシングを探る
Amでも同様にコードトーンをダイアグラムに書き出してボイシングを探ってみます。
Dmのコードトーンを書き出してボイシングを探る
Dmもコードトーンをダイアグラムに書き出してボイシングを探ってみます。
Gのコードトーンを書き出してボイシングを探る
Gでも同様にコードトーンをダイアグラムに書き出してボイシングを探ってみます。
見つけたボイシングを活用する
ダイアグラムを使って調べてみると、3和音の基本的なコードでも色々な押さえ方がある事がわかると思います。
見つけたボイシングの活用の仕方も色々とありますが例えば他コードへ移る際にポジションを大きく移動しないボイシングを調べたい時などにはとても役に立ちます。
記事冒頭の動画のように徐々にポジションが上がるようなボイシングでバッキングを組み立てると、より音楽的に面白いコードのアプローチができるようになります。※次のものは冒頭のものと同じです
まとめ
ここではダイアグラムをコードのボイシングの面で活用する方法について紹介してみました。
次の記事ではブルースを使って7thコードの理解を深める使い方を紹介し、テンションについても書いてみようと思っています。
ダイアグラムの活用はアイデア次第でどんな使い方もできます。
スケールや理論の学習から作曲まで応用できる範囲はとても広いです。
そしてダイアグラムは作業は最初はとても面倒に感じるかと思いますが、それはまったく逆でダイアグラムは面倒でややこしいものを簡単にしてくれる作業です。
この記事のダイアグラムの活用を見て思いついた事があったり普段やっている練習の整理に使えそうと思ったら是非実践してみてください。
それはきっとどんな種類の使い方でもとても有効です、使い方に決まりはありません。
ギターの世界がガラッと変わる可能性があるものです、是非ご自身のギターの生活の中にダイアグラムによる研究を取り入れてみてください。
ダイアグラムの使い方について、ここから更により掘り下げた記事もありますので良かったらこちらもご覧頂けたらと思います。
②7thコードのコードトーンの整理→こちら
③7thコードのボイシング→こちら
④コードトーンとテンションを整理する→こちら
⑤テンションを含めた7thコードボイシング→こちら
ダイアグラム活用アイテムの紹介
僕は以前紙にダイアグラムを印刷して思いついた事をなんでも書きまくっていました。
紙に印刷して書いてみようと思われた方はこちらのPDFを印刷して使ってみてください
guitar_diagram_2_pdf
そして今はスマホやタブレットを使えば紙の用意は不要な時代になりました。
このブログの紹介動画もiPadを使って書いています。
この記事の動画と同じ事が出来るようにpingファイルをダウンロード出来る用にしました。
お手持ちのお絵描きソフトがあればこのファイルを読み込んだら同じように出来ると思います。
guitar_diagram_ping
是非活用してみてください。
ちなみに僕は「medibang paint」というお絵かきアプリで動画をつくりました。
メディバンペイントはAndroidでもiosでも無料で使えます、そのかわりちょろっと広告が入りますが煩わしさは低いです。
指で書くと大変かもしれないのでスタイラスペンを使うとダイアグラム作成が捗ると思います。
僕はアップルペンシルを頑張って買って使っているのですが、この用途の為に購入するのはちょっと高すぎます。
以下のスタイラスペンは使った事が無く使用感などはお伝え出来ないのですが、レビューや価格から良さげに思えましたのでご紹介しておきます。
是非参考にしてみてください。
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