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こんにちは。
ここではブルースハープ(ハーモニカ)を始めたばかりの方へ向けてブルースセッションでスローの3連ビートの曲でえるフレーズを紹介します。
スロー3連のリズムのフレーズは2つの記事にわけて紹介してみます、これは2つ目の比較的面白いフレーズを紹介する記事になります。
紹介するフレーズは基本的にはソロでもバッキングでもどちらでも使えるものだと思います。
よりシンプルなフレーズは「ブルースハープ初心者の方へセッションで使えるフレーズの紹介⑥スロービート-1」の記事で紹介していますのでよければこちらもご覧頂けたらと思います。(とはいえこちらもそこまでシンプルでもなかったりします。。)
ブルースハープ初心者の方へセッションで使えるフレーズの紹介⑥スロービート-2
僕はギターでブルースハープの奏法に関してはまったく解説が出来ないのですが、とはいえブルースハープは楽器を問わずブルースを演奏する人にとってはとても身近な楽器です。
なので僕の中にあるブルースハープの方の演奏のイメージを、ブルースレジェンドの名盤に残っているハーピストの演奏と確認しながらギタリスト視点でフレーズを紹介します。
ブルースセッションにまだ不慣れなブルースハープの方へ実際に使われているフレーズを知る事でセッションに参加するハードルが下がったらいいなぁと思って自分なりにまとめてみました。
参考にしたブルースの名盤と併せて譜面と音サンプル音源を使ってフレーズを紹介しています。
フレーズに著作権が及ぶのかわからないのですが問題にならないように音源を参考に汎用的と呼べるようなフレーズを紹介するように心がけていますので音源とまったく同じフレーズを紹介しているものではありません。
ただしここで紹介しているフレーズをヒントにすれば音源で実際に使われているフレーズもきっと簡単に耳コピーで音を拾えると思いますので是非ブルースの名盤に耳を傾けてレジェンドの演奏から実際に学んで頂きたいと思います。
素晴らしい演奏が出来るようになる為にはご自身の大好きな音楽の模倣は通らなければならないものだと思います。
この記事が少しでもその学びの参考になったらと思っています。
またブルースハープは奏法・吹き方による感情の表現が極めて重要だと思います、他の楽器にも言えるのですがブルースハープはギター等よりもこのウェートが際立って高いと個人的に思っています。
ですので気持ちが入っていないとブルースレジェンドと同じフレーズを吹いてみても吹き方次第でぱっとしない演奏になってしまう事も多いと思います。
譜面に表せないニュアンスなどが沢山ありますので是非音源に耳を澄まして感じ取って頂けたらと思います。
また全てのサンプルは音源のキーとは別にAのキーにしたものも載せてありますのでフレーズの対比や比較に役立てて頂けたらと思います。
紹介フレーズの補足
紹介しているフレーズに関しては次のサンプルのように全てシングルノートのフレーズにして紹介しています。
しかし和音にして迫力のある分厚い演奏にしたい時があると思います。
シングルノートのフレーズの厚くしたい時はほとんどの場合はフレーズにコードのルート音を足したりフレーズの3度下の音を足す事で次のように音が厚くなります。
ブルースの名盤の演奏では和音で音を分厚くした演奏が沢山あります。
フレーズを和音化して吹く事はその時その時の感情に合わせて行えると思いますのでここで紹介するフレーズは全てシングルノートで紹介させてもらっています。
フレーズの紹介
スロー3連のフレーズ⑤
このフレーズはギターソロの後ろで吹かれている演奏を参考にしました。
演奏で使われている音使いがちょっと不思議で、加えてとてもブルージーで面白い演奏をされています。
4小節目でコードの9thの音とその奏法よって強烈な響きを聴かせてもらえます。
無数にあるブルースの録音の中でもこの箇所は特別の輝きを放っている気がします。
ビッグウォルターは本当にかっこいいと思います。
次のサンプルがキーをAにしたものです。
スロー3連のフレーズ⑥
こちらもビッグウォルターの演奏を参考にしたものなのですが、これも是非音源を聴いて頂きたいです。
僕のつくったサンプルを聴いてもあまりピンと来ないと思います。
TELL ME BABYでのビッグウォルターのソロ演奏なのですが、頭4小節の演奏は凄まじすぎます。
1小節目の和音によるロングトーンで少し緊張感 → 高音のロングトーンで一旦解決 → 物凄く激しいビブラートでトップギアへ入れる為にアクセル全開 → 4小節目でマックスの緊張感の中でフレーズを決めて完璧に落とす
という物凄い演奏を聴く事が出来ます、3~4小節目はマジでやばいです。
完成度の高すぎる演奏を聴く事ができます、是非音源を聴いてみて頂きたいです。
次のサンプルがキーをAにしたものです。
スロー3連のフレーズ⑦
こちらはサニーボーイウィリアムソン2の演奏を参考にさせてもらいました。
ビッグウォルターの技巧とは打って変わって、サニーボーイ2の貫禄のある演奏を聴く事ができます。
この人の演奏はハーモニカと歌のボーダーラインが曖昧というかなんというか、歌っていようがハープを吹いていようが音を発していようがいまいが何をしていても存在そのものが凄まじいブルースという気がします。
どうにか参考になればと音を拾ってみましたが、サニーボーイ2の演奏はどんなに小さい要素でも少し外しただけで面白くなくなります。
ご本人には伝説も逸話も多く、ご自身が見て聞いて体験してきた事がそのまま演奏に現れているのでしょうか。
サニーボーイ2もハーピストの方はきっと必聴だと思います。
次のサンプルがキーをAにしたものです。
スロー3連のフレーズ⑧
最後に紹介するのはスーパースターセッションである HARP ATTACK の中のソロから参考にさせてもらいました。
起承転結がはっきりしていて1小節目3小節目5小節目6小節目では長ーい音価でベンドアップしているフレーズがとても印象的です。
また8小節目までは比較的長い音符で聴かせているのに9小節目からは一転してエンディングに向けてリズミックな音使いとフレーズで畳みかけてきっちり終わらせていてとても完成度の高いソロですごくかっこいいと思います。
次のサンプルがキーをAにしたものです。
まとめ
この記事ではブルースセッション等でブルースハープがスローの3連ビートのブルースの時に使えるより面白いフレーズ紹介しました。
よりシンプルなフレーズは「ブルースハープ初心者の方へセッションで使えるフレーズの紹介⑥スロービート-1」の記事で紹介していますのでよければこちらもご覧頂けたらと思います。
最後にこの記事で紹介したフレーズを、テンポを合わせて全てAキーにしたサンプルを並べてみますのでフレーズの比較等に使って頂けたらと思います。
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