こんにちは。
この記事ではブルースのアップテンポの曲で使われる4ビートのベースラインを使われている音源と共に紹介しています。
ベースを弾く方でこれからブルースを始めてみようと思っていたりブルースを全く知らない方にもわかりやすく伝わる様に心掛けて記事をつくりました、是非読み進めて頂けたらと思います。
また他の楽器の方であってもブルースを始めてみようかなという方であればベースラインを知って実際に弾いて(吹いて)みる事はきっと価値があると思います。
またここで紹介しているベースラインはギターや管楽器でそのまま(もしくわ部分的に)バッキングで使える事も多いと思います。
なおここで載せているタブ譜は音源のコピー譜ではなく僕の作った音サンプルのタブ譜になります。
この記事はブルースの演奏のヒントにしてもらう事が目的であり、他の曲でも活用しやすくする為により汎用的にしたベースラインを音サンプルと合わせて紹介しているものです。
音源のままのベースラインを勝手に紹介して著作権に抵触してしまうと大変なので紹介しているタブ譜のベースラインは音源のコピーでは無くよく使われる汎用的なものにして他の曲の演奏でも活用しやすいものにさせてもらってい、譜面の通りに弾く事で音源の再現にはならないようにしてあります。
また曲によっては一部分の演奏を僕なりの解釈でパターン化させたものを紹介しているものもあります。
ブルースのアップテンポにおける4ビートのベースライン
前回の記事と同様に紹介しているフレーズはすべてキーをAで演奏したものも併せて挙げておきますので是非他のベースラインと比較してご自身のフレーズとして活かしてみてください。
フレーズを同じキー・同じテンポで弾いてみる事でどこがどう違うのかよくわかって活用しやすくなると思います。
4ビートのベースライン①
この曲は僕がイメージするアルバートコリンズらしい、とても楽しくてハイテンションなブルースです。
ベースもドラムも、リズムはデルタブルースのような匂いが少なくてよりディスコで使われたようなタイトな感じがします。
ベースラインとしてはシンプルですが1拍目と3拍目の音を気持ち短めにしてリズムを跳ねさせるといい感じになると思います。
以下のものがキーをAにしたサンプルです、他のベースラインと是非比較してみてください。
4ビートのベースライン②
先のアルバートコリンズの曲よりも時代が遡って少しクラシックなダンスナンバーという感じの曲です。
ベースラインもブルースでよく使われるものです。
スリムハーポのこの曲ではⅣとⅤの部分がベースはルート弾きしているように聴こえて面白いと思ったのでタブ譜でも同じようにしてみました。
実際にセッション等でこんなアプローチをするのはありだと思います、シンプルなアプローチですが結構良い効果があって地味に使えるアプローチじゃないかなと思います。
以下のものがキーをAにしたサンプルです、他のベースラインと是非比較してみてください。
4ビートのベースライン③
BB.Kingのエブリデイアイハブザブルースは、ここで紹介したライブアットザリーガル以外に収録されているものでも4ビートでのウォーキングベースが聴ける曲です。
4ビートのウォーキングのサンプルってどうしたらいいのかわかりませんでしたので、とても簡単な考え方を説明してみようと思います。
それはコードトーンとクロマチック(半音階)のラインを組み合わせるというものです。
コードトーンとは、ブルースでは7thコードが使われているのでコードの「ルート」「長3度」「完全5度」「短7度」の4つの音の事です。
コードトーンを機械的に「ルート」「長3度」「完全5度」「短7度」の順で弾くと次のようになります。
クロマチック(半音階)のラインとは、次のコードのルート音へ半音で繋がる様に弾くものです。
次のコードのルート音へ機械的に半音で繋げると次のようになります、半音の動きは上がってルート音へ向かっても下がってルート音へ向かってもどちらもOKです。
コードトーンのラインとクロマチックのラインのサンプルを聴いて頂けたら、どちらも音楽的に無しではありませんがちょっと味気なくてしっくりこないベースラインと感じられたかと思います。
そこでこの二つをいい感じに組み合わせて自然なベースラインになるようにしてみます。
2つの組み合わせで考えられるベースラインは途方もないくらいのバリエーションになりますが、ひとまずこんなラインを紹介してみます。
組み合わせ方も色分けして紹介してみましたのでよかったら音と合わせて確認してみてください。
ここで紹介したものは選択肢の1つに過ぎません、もっと自然なラインが沢山あると思います。
ひとまずベースのウォーキングラインの考え方の入り口として参考にして頂けたらと思います。
以下のものがキーをAにしたサンプルです、他のベースラインと是非比較してみてください。
4ビートのベースライン④
これもアップテンポならではのとても楽しくて元気な感じのリズムの曲です。
楽しいのですがこの記事の一曲目のアルバートコリンズの感じとはすこし違ってジミーロジャースの歌とギターもリトルウォルターのハープも明るくて楽しくて激しいのですがでもその音には軽さも安っぽさも全く無いように聴こえます。
この曲のベースラインもとにかく激しく歌いまくっています。
紹介しているタブ譜はなんとなく僕が勝手に聴き取ったベースの音をヒントに勝手にラインを作ったものですので、あくまで参考程度にして頂いて是非この音源を沢山聴いて音を拾ってみてください。
きっと沢山の気付きを得られると思います。
ちなみにジミーロジャースのシカゴバウンドというアルバムは、たぶん僕が一番沢山聴いたブルースのアルバムなので思い入れもちょっと強めだったりします。
僕はこのアルバムと数えきれないくらい部屋で1人セッションしてました、本当に大好きなアルバムです。
まとめ
この記事では4ビートのベースラインを4つ紹介しました。
ここでは僕が勝手にパターン化したものを紹介しましたが、このまま使ってもよいと思いますが色々なブルースを聴いてベースラインを探る時のきっかけとして使って頂けたら嬉しく思います。
耳でコピーした演奏は、他のキーでまったく同じフレーズを弾いてみるとより理解が深まって自分の引き出しの取り出しやすい所に置かれるようになると思います。
最後に4つのベースラインのキーAのサンプルをテンポを同じにしたものをまとめて載せてみますので是非違いを確認してみてご自身のストックに入れてみてください。
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