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こんにちは。
ここではブルースハープ(ハーモニカ)を始めたばかりの方へ向けてブルースセッションでシャッフルの曲で使えるフレーズを紹介します。
シャッフルのリズムのフレーズは3つの記事にわけて紹介してみます、これは1つ目のベーシックなフレーズを紹介する記事になります。
紹介するフレーズは基本的にはソロでもバッキングでもどちらでも使えるものだと思います。
よりシンプルなフレーズは「ブルースハープ初心者の方へセッションで使えるフレーズの紹介②シャッフル-2」、より面白いフレーズは「ブルースハープ初心者の方へセッションで使えるフレーズの紹介③シャッフル-3」記事で紹介していますのでよければこちらもご覧頂けたらと思います。
ブルースハープ初心者の方へセッションで使えるフレーズの紹介①シャッフル-1
僕はギターでブルースハープの奏法に関してはまったく解説が出来ないのですが、とはいえブルースハープは楽器を問わずブルースを演奏する人にとってはとても身近な楽器です。
なので僕の中にあるブルースハープの方の演奏のイメージを、ブルースレジェンドの名盤に残っているハーピストの演奏と確認しながらギタリスト視点でフレーズを紹介します。
ブルースセッションにまだ不慣れなブルースハープの方へ実際に使われているフレーズを知る事でセッションに参加するハードルが下がったらいいなぁと思って自分なりにまとめてみました。
参考にしたブルースの名盤と併せて譜面と音サンプル音源を使ってフレーズを紹介しています。
紹介している音サンプルと譜面は音源のコピー譜ではありません、ブルースセッションや他の演奏で気軽に使えるようにシンプルにして僕なりに汎用化をしたフレーズの音サンプルの譜面になっています。
ですので音源とまったく同じフレーズになっているわけではありません。
ただしここで紹介しているフレーズをヒントにすれば音源で実際に使われているフレーズもきっと簡単に耳コピーで音を拾えると思いますので是非ブルースの名盤に耳を傾けてレジェンドの演奏から実際に学んで頂きたいと思います。
素晴らしい演奏が出来るようになる為にはご自身の大好きな音楽の模倣は通らなければならないものだと思います。
この記事が少しでもその学びの参考になったらと思っています。
またブルースハープは奏法・吹き方による感情の表現が極めて重要だと思います、他の楽器にも言えるのですがブルースハープはギター等よりもこのウェートが際立って高いと個人的に思っています。
ですので気持ちが入っていないとブルースレジェンドと同じフレーズを吹いてみても吹き方次第でぱっとしない演奏になってしまう事も多いと思います。
譜面に表せないニュアンスなどが沢山ありますので是非音源に耳を澄まして感じ取って頂けたらと思います。
また全てのサンプルは音源のキーとは別にAのキーにしたものも載せてありますのでフレーズの対比や比較に役立てて頂けたらと思います。
紹介フレーズの補足
紹介しているフレーズに関しては次のサンプルのように全てシングルノートのフレーズにして紹介しています。
しかし和音にして迫力のある分厚い演奏にしたい時があると思います。
シングルノートのフレーズの厚くしたい時はほとんどの場合はフレーズにコードのルート音を足したりフレーズの3度下の音を足す事で次のように音が厚くなります。
ブルースの名盤の演奏では和音で音を分厚くした演奏が沢山あります。
フレーズを和音化して吹く事はその時その時の感情に合わせて行えると思いますのでここで紹介するフレーズは全てシングルノートで紹介させてもらっています。
フレーズの紹介
シャッフルのフレーズ①
最初に紹介するのはジェイムズコットンが参加しているカレドニアで1:30辺りでちょろっとだけ吹かれている素晴らしい演奏から紹介します。
フレーズでは無いのですがブルースを演奏する時にとても大事なウラ拍でのリズム演奏です。
ルート音では無くキーの音をひらすらウラ拍に打ち続ける演奏です。
実際に音源を聴いてもらえればわかると思うのですが、ブルースハープでこのウラ拍アプローチをリズム隊として演奏するのは物凄く効果があります。
とても地味に思えるかも知れないのですが、聴いている人をじっとしていられなくさせるというか動かずにはいられなくなるような演奏です。
聴いていてもとても楽しくなってきます。
またバッキングフレーズに思われるかも知れませんがきっとソロで吹いてもとてもかっこいいものだと思います。
こういう演奏は気持ちが入っていないと出来ないと思います。
ウラ拍を打ち出す演奏はブルースのみならず黒人音楽を語る時に必ず出てくる事なので是非一度セッション等で実際に吹いてみて貰いたいと思います。
次のサンプルがキーをAにしたサンプルです。
シャッフルのフレーズ②
リトルウォルターのとてもブルースフィーリング溢れる演奏を参考に音使いをシンプルにしたものを紹介します。
リトルウォルターの音源を聴いて頂きたいのですがこういうロングトーンのブルースハープはビブラートでの音の揺らし方にその人の個性がとても出てくると思います。
僕はブルースハープの奏法については語れないのですが、ギターのチョーキングでも音を目的の場所まで曲げる時間が短い人と長い人がいるようにブルースハープのビブラートやベンディングにも人それぞれの個性が出てくるのではと思っています。
またこのフレーズもとても汎用性が高いと思います。
次のサンプルがキーをAにしたサンプルです。
シャッフルのフレーズ③
こちらもリトルウォルターが演奏されているフレーズを参考に僕なりにシンプルにパターン化したものになります。
サンプルではとてもゆったりしたグルーヴでフレーズもコードに対してとても素直なアップダウンの演奏にしましたが、リトルウォルターはサンプルとは違ってキレッキレの鋭い演奏をしています。
1つのフレーズの中にある強弱の付け方は本気度のようなものが試されると思います。
是非リトルウォルターの音源に耳を傾けてみてください。
この曲は音源のキーがAなので別サンプルはありません。
シャッフルのフレーズ④
こちらのフレーズはギターでもよく行われるブルースのベースラインを演奏するものです。
ビッグウォルターとキャリーベルどちらの演奏かはわからないのですがこの曲でベースラインを吹いてるのはなんとなくキャリーベルかなぁと予想してます(違ってたらすみません)。
音源ではつくったサンプルとは違って当然ながらとても人間味溢れるブルースハープによるシャッフルを聴く事ができます。
シンプルなベースらいんなのにフガッフガッという分厚い音色で音楽として成り立たせてしまえる所はブルースハープの最高の長所の1つだと思います、これだけで聴いてて楽しいです。
ブルースにも色々と面白いフレーズや音使いが沢山ありますが、レジェンドによるこのような基礎となる演奏を聴くとシンプルなアプローチをおろそかにするわけにはいかないと強く思わされます。
次のサンプルがキーをAにしたサンプルです。
まとめ
この記事ではブルースセッション等でブルースハープがシャッフルのブルースの時に使えるベーシックなフレーズ紹介しました。
シャッフルのよりシンプルなフレーズは「ブルースハープ初心者の方へセッションで使えるフレーズの紹介②シャッフル-2」、より面白いフレーズは「ブルースハープ初心者の方へセッションで使えるフレーズの紹介③シャッフル-3」記事で紹介していますのでよければこちらもご覧頂けたらと思います。
最後にこの記事で紹介したフレーズを、テンポを合わせて全てAキーにしたサンプルを並べてみますのでフレーズの比較等に使って頂けたらと思います。
コメント
お聞きしたいのですが、
Aキーのサンプルを吹く場合、
A調のハープの1st positionではなく、
D調のハープの2nd positionを使えばいいのでしょうか?
ブログの管理を怠っていたため、せっかくコメントを頂いていたのに全然気が付いていませんでした。
大変失礼しました。
おっしゃる通りKey=Aのブルースは4度上のD調ハープの2ndポジションであれば吸う音がコードトーンとなりOKとの事です。
ぼくはブルースハープの演奏が出来ないので奏法やテクニックについては解説できないのですが、ご質問からある程度ご理解されていて確認を取りたかっただけかと推察しました。
ですのでBLUESキーのハープ変換一覧を記しておきます、良かったら参考になさってください。
Bluesのキー ⇒ Harpのキー(4度上のハープを使う)
A ⇒ D 2nd position
Bb ⇒ Eb 2nd position
B ⇒ E 2nd position
C ⇒ F 2nd position
Db ⇒ Gb 2nd position
D ⇒ G 2nd position
Eb ⇒ Ab 2nd position
E ⇒ A 2nd position
F ⇒ Bb 2nd position
Gb ⇒ B 2nd position
G ⇒ C 2nd position
Ab ⇒ Db 2nd position
※マイナーブルースの場合は全音(長2度)下のハープを使い3rdポジションで演奏する
A minor ⇒ G 3rd position
Bb minor ⇒ Ab 3rd position
B minor ⇒ A 3rd position
C minor ⇒ Bb 3rd position
Db minor ⇒ B 3rd position
D minor ⇒ C 3rd position
Eb minor ⇒ Db 3rd position
E minor ⇒ D 3rd position
F minor ⇒ Eb 3rd position
Gb minor ⇒ E 3rd position
G minor ⇒ F 3rd position
Ab minor ⇒ Gb 3rd position
ひろさんがこの返信に気付いて頂けたら良いのですが・・・