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こんにちは。
ここではブルースハープ(ハーモニカ)を始めたばかりの方へ向けてブルースセッションで8ビートの曲で使えるフレーズを紹介します。
8ビートのリズムのフレーズは2つの記事にわけて紹介してみます、これは1つ目のよりシンプルなフレーズを紹介する記事になります。
紹介するフレーズは基本的にはソロでもバッキングでもどちらでも使えるものだと思います。
より面白いフレーズは「ブルースハープ初心者の方へセッションで使えるフレーズの紹介⑤8ビート-2」の記事で紹介していますのでよければこちらもご覧頂けたらと思います。
ブルースハープ初心者の方へセッションで使えるフレーズの紹介⑤8ビート-1
僕はギターでブルースハープの奏法に関してはまったく解説が出来ないのですが、とはいえブルースハープは楽器を問わずブルースを演奏する人にとってはとても身近な楽器です。
なので僕の中にあるブルースハープの方の演奏のイメージを、ブルースレジェンドの名盤に残っているハーピストの演奏と確認しながらギタリスト視点でフレーズを紹介します。
ブルースセッションにまだ不慣れなブルースハープの方へ実際に使われているフレーズを知る事でセッションに参加するハードルが下がったらいいなぁと思って自分なりにまとめてみました。
参考にしたブルースの名盤と併せて譜面と音サンプル音源を使ってフレーズを紹介しています。
フレーズに著作権が及ぶのかわからないのですが問題にならないように音源を参考に汎用的と呼べるようなフレーズを紹介するように心がけていますので音源とまったく同じフレーズを紹介しているものではありません。
ただしここで紹介しているフレーズをヒントにすれば音源で実際に使われているフレーズもきっと簡単に耳コピーで音を拾えると思いますので是非ブルースの名盤に耳を傾けてレジェンドの演奏から実際に学んで頂きたいと思います。
素晴らしい演奏が出来るようになる為にはご自身の大好きな音楽の模倣は通らなければならないものだと思います。
この記事が少しでもその学びの参考になったらと思っています。
またブルースハープは奏法・吹き方による感情の表現が極めて重要だと思います、他の楽器にも言えるのですがブルースハープはギター等よりもこのウェートが際立って高いと個人的に思っています。
ですので気持ちが入っていないとブルースレジェンドと同じフレーズを吹いてみても吹き方次第でぱっとしない演奏になってしまう事も多いと思います。
譜面に表せないニュアンスなどが沢山ありますので是非音源に耳を澄まして感じ取って頂けたらと思います。
また全てのサンプルは音源のキーとは別にAのキーにしたものも載せてありますのでフレーズの対比や比較に役立てて頂けたらと思います。
紹介フレーズの補足
紹介しているフレーズに関しては次のサンプルのように全てシングルノートのフレーズにして紹介しています。
しかし和音にして迫力のある分厚い演奏にしたい時があると思います。
シングルノートのフレーズの厚くしたい時はほとんどの場合はフレーズにコードのルート音を足したりフレーズの3度下の音を足す事で次のように音が厚くなります。
ブルースの名盤の演奏では和音で音を分厚くした演奏が沢山あります。
フレーズを和音化して吹く事はその時その時の感情に合わせて行えると思いますのでここで紹介するフレーズは全てシングルノートで紹介させてもらっています。
フレーズの紹介
シャッフルのフレーズ①
最初に紹介するのはポールバターフィールドの演奏から参考にさせてもらいました。
起承転結がとても明確で、またウラ拍を強調しているのですが1小節の中でリズム的にも解決感のあるアプローチをしていると思います。
それでいて音使いはまったく解決していなくて次に繋がっている感じもあって、8ビートの演奏として色々な曲で使えると思います。
このリズムのアプローチはアップテンポのブルースでよく聴く事ができます。
次のサンプルがキーをAにしたサンプルです。
シャッフルのフレーズ②
この曲はとても楽しいです。
歌も演奏もリズムも最高にご機嫌な曲です、しかもタイトルは「じゃがいもを掘る」です。
ジェイムズコットンらしい愛嬌満点の歌です。
僕はまだジェイムズコットンがお亡くなりになる前にBLUE NOTE東京にライブを観に行った事があったのですが、その時も大きいからだを揺らして座ったままではありましたがお顔をくしゃくしゃにして僕ら見に来た人を楽しませてくれるというイメージ通りの方でした。
ジェイムズコットンは「ロケット88」という超強烈なファンクブルースアルバムを残していて本当にかっこいいので是非聴いてみてください、ハーピストの方は必聴級の音源ではないかと思います。(こちらで紹介しています)
ここで紹介しているフレーズもまたなんとも楽しい雰囲気満載です。
しかし楽しいだけでは無く頭2小節で紹介しているフレーズの音使いは凄くて、譜面だと短3度→上のルート音という6度の跳躍になっているのですがジェイムズコットンは少し低い音からベンドして入っている為実質的には長2度→上のルート音までの7度跳躍になっています。
次のサンプルがキーをAにしたサンプルです。
シャッフルのフレーズ③
このフレーズはキャリーベルの演奏を参考にさせてもらいました。
かなり現代的なフレーズですが、レジェンドが吹くとまたなんとも言えない説得力があってかっこいいです。
ブルースセッションで吹くとすこし変化球的なアイデアかもしれませんが8ビートのブルースであればこのフレーズからキャリーベルの音源のように発展させていく事もできるのでこういうアプローチもとても面白いと思います。
次のサンプルがキーをAにしたサンプルです。
シャッフルのフレーズ④
こちらは1つ目でも参考にしましたポールバターフィールドの演奏を参考にしました。
かなりロックな感じの豪快さがあって4小節に跨っていて堂々としたフレーズです。
ポールバターフィールドの音源では相当テンポが速いのでそんなに長いフレーズとは感じられませんが、こういうフレーズはそんなに早くないテンポのブルースで演奏してもきっと映えると思います。
相当強い意志が無いと4小節に跨るフレーズは吹けないと思います。
こんなアプローチも面白いと思います。
この曲は音源のキーがAなので追加のサンプルはありません。
まとめ
この記事ではブルースセッション等でブルースハープがシャッフルのブルースの時に使えるベーシックなフレーズ紹介しました。
より面白いフレーズは「ブルースハープ初心者の方へセッションで使えるフレーズの紹介⑤8ビート-2」の記事で紹介していますのでよければこちらもご覧頂けたらと思います。
最後にこの記事で紹介したフレーズを、テンポを合わせて全てAキーにしたサンプルを並べてみますのでフレーズの比較等に使って頂けたらと思います。
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