こんにちは。
この記事では前回の記事で書き出したダイアグラムから次の様なボクシングを導き出しす所まで説明します。
最初にこのページにアクセスされた方はこの記事がよくわからないと思います、よろしければ以下からダイアグラム紹介記事から読んで頂けたら話がわかりやすいと思います。
②7thコードのコードトーンの整理→こちら
③7thコードのボイシング→こちら
④コードトーンとテンションを整理する→こちら
⑤テンションを含めた7thコードボイシング→今ここ
ギターのダイアグラムを活用⑤7thコードボイシングにテンションを含める
まず最初に肩の荷が降りて気が楽になる話をさせてください。
テンションを含んだボイシングの考え方
前回の記事で書き出したダイアグラムはコードトーンとテンションを全て書き出しました。
こんなダイアグラムです。
これを見て、ダイアグラムの密度にやる気を奪われてしまった方もいらっしゃるのではないかと思います。
ですがこれを丸々頭に入れる必要は全くありません。
パレートの80:20の法則というものがあります。
この法則は世の中で見られる様々な80:20の不均衡を、自身の活動のヒントにしましょうというものです。
かつてIBMはこの不均衡に着目し、頻繁に使われる20%の機能が使いやすくなるようにOSを再設計してよく使われるアプリケーションを高速化しユーザーを広げていったそうです。
この様々な不均衡が教えてくれるものは、決定的に重要な20%の少数を見極めてそこに力を注ぎ得られる成果を最大化しようというものです。
パレートの法則はたった2行で説明できるものでは到底ありませんし僕も大した理解ではありませんが、ダイアグラムの活用に関しては十分に当てはめて考える事が出来ると思います。
僕のパレートの法則のイメージはこんな感じです。
可能性を全て追い求めるとオレンジの枠全てに対応しなきゃと思ってしまいますが、そんな必要はありません。
この記事では力を注ぐべき決定的に重要な20%のエリア(ボイシング)を、ダイアグラムの中きら見極めるやり方を提示できたらと思っています。
具体的には実用的ではないボイシングを省く事と、自分の好きなボイシングやバッキングのパターンを作りそれに集中する事です。
まずは自分の得意パターンを1つ作り、そのパターンが身に付いたら新しいパターンを見つけるのが自然です。
そして2~3種類のパターンが身に付いたらそこで使われたボイシングはそれぞれ密接に関連し合っています。
たった2~3種類のパターンの把握でもその時点で相当理解が進んでいたりします。
困った時や新しいアイデアが欲しくなった時がきたらまたダイアグラムを使って考えれば良いという感じです。
ちなみに僕はこの本でパレートの法則を知りました、関心のある方はこちらを読んでみてください。
僕はとても為になりました。
ちなみに書籍の中にも書いてあるのですが80:20の数字は厳密なものではなく「多数と少数を象徴化したもの」と僕は理解しています。
テンションは1弦2弦で用いる
ここから実用的なテンションノートの用い方について説明します。
前回記事で書き出したダイアグラムは次の様に全ての弦でテンションの位置を記しました。
しかしテンションノートは基本的に低音域では用いません。
テンションノートの役割はコードをオシャレにしたり緊張感を与える装飾的なものです。
なのでテンションノートは基本的に目につきやすい「高音域」で用いるのが好ましく、テンションの使い方として最も適切なのはボイシングの最高音に用いるというものです。
ギターのボイシングで考えると、具体的にはテンションは「1弦2弦で鳴らす」という事になります。
コードトーン+1弦と2弦だけにテンションを表記したダイアグラムは次の様になります。
これだけでダイアグラムもすっきりして選択肢がかなり絞られます。
このダイアグラムからボイシングを探し出せばほとんどのものは実用的なものとなります。
テンションをトップに持ってくる事は絶対のルールではなく中音域に配置しても良いものですが慣れるまでは1弦2弦に配置するのが1番整理がつきやすくてかつ実用的です。
ボイシングを探る
それではここまででまとめた
・テンションは1弦2弦で用いる
の2点の則って書き出した上図のダイアグラムから、実用的なボイシングを見つけてみようと思います。
C7のテンションを含めたボイシング
コードトーンのボイシングの記事でも紹介しましたが、コードボイシングは5弦6弦のルート音の位置を軸に考えるのが整理がつきやすくて実用的です。
ここではC7のボイシングについて6弦ルートの時と5弦ルートの時、それぞれのポジションからエリアを限定してコードトーンとテンションを調べてみます。
F7のテンションを含めたボイシング
同様にF7のテンションを含んだボイシングを6弦ルートと5弦ルートのポジションから探ってみます。
G7のテンションを含めたボイシング
同様にG7でも調べてみます。
まとめ
この記事ではブルースで使われる7thコードを題材にダイアグラムからテンションを加えたボイシングの見出し方を、実用的なものに絞って説明しました。
とはいえテンションの使い方は当然ここで説明したものだけではありません。
中音域にテンションを配置したりボイシングのトップノートをメロディックに動かしたりなど、テンションを用いると色々なコード演奏ができるようになります。
ブルースバッキングのアイデアはこちらの記事にまとめています。
実際に役に立つコードや単音によるバッキングなどを僕なりに整理したものをタブ譜と音サンプルを使って紹介しています
是非色々と研究してみてください。
テンションを含めダイアグラム活用アイテムの紹介
僕は以前紙にダイアグラムを印刷して思いついた事をなんでも書きまくっていました。
紙に印刷して書いてみようと思われた方はこちらのPDFを印刷して使ってみてください
guitar_diagram_2_pdf
そして今はスマホやタブレットを使えば紙の用意は不要な時代になりました。
このブログの紹介動画もiPadを使って書いています。
この記事の動画と同じ事が出来るようにpingファイルをダウンロード出来る用にしました。
お手持ちのお絵描きソフトがあればこのファイルを読み込んだら同じように出来ると思います。
guitar_diagram_ping
是非活用してみてください。
ちなみに僕は「medibang paint」というお絵かきアプリで動画をつくりました。
メディバンペイントはAndroidでもiosでも無料で使えます、そのかわりちょろっと広告が入りますが煩わしさは低いです。
指で書くと大変かもしれないのでスタイラスペンを使うとダイアグラム作成が捗ると思います。
僕はアップルペンシルを頑張って買って使っているのですが、この用途の為に購入するのはちょっと高すぎます。
以下のスタイラスペンは使った事が無く使用感などはお伝え出来ないのですが、レビューや価格から良さげに思えましたのでご紹介しておきます。
是非参考にしてみてください。
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