こんにちは。
ここでは僕がブルースセッションで歌う様になったきっかけについて書いています。
これからブルースセッションで歌ってみようかなと考えている方の参考になったらいいなと思っています。
ブルースセッションで歌う事になったきっかけ
他の記事でも書いていますが、僕はブルースセッションにはギターを弾くことしか考えずに参加していました。
正確に歌わずにブルースセッションに参加していた期間を覚えているわけでは無いのですが、多分3ヶ月くらいは歌わずに参加していたとおもいます。(もしかしたら半年くらいかも知れません)
しばらく通って少しずつ顔馴染みの方が増えてくると
まだ歌わないの?わはは
という声を掛けられる様になりました。
皆さん酔っ払っていますので、勿論この言葉は皆さんマジのトーンでおっしゃってるものではありません。
でも人の集まりが良い時は歌い手に困る事はありませんが、しばらく通っていると人の集まりが良くない日もあったりしました。
そんな時に進行のホストの方が、
歌う人がいない〜、わはは
という様な、冗談半分本気半分な事を話されている場面にも出くわしたりした事もありました。
いつも同じお店のセッションに参加させてもらっていて僕はこの環境が大好きになっていましたので、歌い手が少ない日にはセッションの進行に役に立てず申し訳ない気持ちを抱く様にもなりました。
僕ら参加者は勿論運営側ではありませんが、しばらく通ってセッションは客もホストも関係無く「みんなで作る」というものである事もわかり始めてきた頃だったのでそれなら少し歌ってみようかなというふうに思って歌い始めました。
歌う事をはじめた流れはこんな感じでした。
ですので、きっかけとしては割と消極的な動機だったと思います。
歌う前に思っていたこと
先にも書いた通り、最初は歌う事なんてこれっぽっちも関心がありませんでした。
基本的には今もそうなのですが、当時は今よりもギターが上手くなりたいという事しか頭にはありませんでした。
ブルースセッションに通い始めた頃は、それまでちょこちょこと行っていたバンドも無くなって演奏をする機会もなくなっていましたのでステージでアンプから大きな音でギターが鳴らせて他の人と一緒に演奏ができるブルースセッションという機会がとてもありがたく思っていました。
「ブルースが演奏できる」というよりも、「他の人と演奏できる」という事の方が僕の動機になっていました。
それと最初の頃はギターでセッションに参加する事だけでいっぱいいっぱいでした。
ブルースセッションにギターで参加するという事だけでもお店のドアを開ける事にめちゃくちゃ緊張していましたし、満足のいく演奏も当然出来ていませんでした。
ですので僕の頭の中は
「ギターだけで大変なのにこの上更に歌?ムリムリ絶対無理」
という感じです。
また、勿論歌わずにギターだけで参加している方も勿論いらっしゃいます。
僕もそういう方と同じポジションでブルースセッションに参加し続けようと思っていた事を覚えています。
でも先に書いた様な流れで僕も徐々に歌い始める事になっていくようになりました。
最初に歌った曲
そんなこんなで「じゃあ何を歌おうかな」と考えて、僕が始めてブルースセッションで歌ってみようと取り組んだ曲は「エブリデイ アイ ハブ ザ ブルース」でした。
勿論大好きで何度も聞いていたものだったのですが、当時曲を選ぶ時の基準はブルースセッションで良く歌われるセッション定番曲の中から選ぼうというものでした。
こういう観点から、この曲ともう一曲に「スウィートホームシカゴ」の2曲を歌ってみる事にしました。
準備した2つの事
僕が準備した事は歌詞のカンペ作りと部屋での予行練習の2点です。
まあ、普通に思いつく事だと思います。
カンペ作りは歌詞が書かれた紙ですが、そこに「カタカナをふる」という工夫を付け足したものを用意していました。
僕はブルースセッションで大先輩の方に「そろそろ歌ってみようかなと考えているんですけど」と何気なく聞いてみた事があったのですが、そしたらその方は自分のレパートリーの歌詞ノートを見せてくれました。
そこには英語の詩の近くに、自分が聴こえる歌の響きがカタカナで書かれていました。
これ見せるの恥ずかしいんだけどね
と笑いながらご自身がされている工夫を見せてくれました。
英語の読み書きや英会話ができる方には不必要な事かと思いますが、僕は日本語しか使えない人なので「なるほど!」とかなり感動した事を覚えています。
人によってはいつも聴いてるんだからそんな工夫は要らないんじゃない?と思われるかも知れませんが、僕にはとても有益な知恵でした。
ギターを弾くだけでもいっぱいいっぱいでしたので、少しでもハードルが下がるこういう知恵は僕と同じ様な方にはきっと有益だと思います。
ブルースセッションの現場でも有益ですが、この知恵は1人で練習する時にも物凄く役に立ちました。
そして準備したカンペを使って予行練習を部屋でしました。
やる事は「弾き語り」です。
僕が歌の準備をする時はアコースティックでのデルタスタイルの様な本格的なものではありません。
フォークソングのようにただコードを鳴らして歌ってみている感じです。
他の方はどんな準備してるかなと思って物凄いレパートリーを持っている方に話を聞いてみた事があったのですが、その方は前もって歌うという事はしないままセッションに来るとおっしゃっていました。
普段から聴いてるものだから、歌詞だけ準備してセッションにくるよ
というようなお話でした。
こういう方もきっと多いのかなと想像します。
ちなみに僕が聞いたその方は歌もギターもめちゃくちゃ上手な方でした。
やってみて思った事
見るとやるのとでは大違いでした。
まともにギターが弾けない!と思った事を覚えています。
ギターだけで参加する時は、頭の中では「かっこよいソロを弾くぞ」という意識がほぼすべてでした。
でもボーカルとして立つと、見える世界がまったく違っていました。
いつもは「ソロをふられるのを待ってバッキングをする」という状態でしたので、バッキングの時もソロの時も自分のギターの内容ばかりを考えていました。
しかしボーカルとして立ってみると、「カウントかイントロを出す」・「歌う」・「バッキングをする」・「メンバーさんにソロを回す」・「自分のソロを弾くタイミングを考える」・「曲を閉じる」と、やる事の量が一気に増えます。
これだけの事をやるとボーカルとしてまだ参加していない方はやりたくないと思われるかもしれませんが、それでも僕は歌ってみる事を強力にお勧めします。
ボーカルとして立つ魅力を一言で言えば、成功も失敗もその振れ幅はインストとしてだけ立つ時の比ではないという事です。
以前にこちらにの記事で少しだけ掘り下げてみましたのでよろしければこちらもご覧いただけたらと思います。
理由は数回やれば慣れてしまう事と得られる事の量が凄いからです、まったく違う世界を垣間見れます。
また自分でやってみようかなと思えばやれてしまいます、チャンスを待つ必要もありません。
資格もなければ費用もかかりませんのでやらない手はありません。
まとめ
僕の失敗体験がこれからブルースセッションで歌ってみようというかなという方の参考になったらいいなと思ってこの記事を作ってみました。
今まで沢山失敗して恥ずかしい思いをしてきてきっとこれからも経験していくと思います。
しかし今の時点の経験だけでもやってよかったと思えます。
ブルースセッションで歌わないのは本当に勿体ないと思います。
この記事を読んでいてブルースセッションにこれから参加してみようかなと思っている方や、今すでにブルースセッションに足を運んでいてまだ歌っていない方がいらっしゃいましたら是非一度歌う事を検討して頂けたらと思います。
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ブルースセッションについてと、ブルースセッションで扱われる定番曲について、より詳しく書いてみました。
ご関心がありましたら是非こちらのページもチェックして頂けたらと思います。
定番曲についてはすこしずつ書き足して行こうと思っていますので、ご要望やご指摘等ありましたらお気軽にコメント頂けたらと思います。
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