コピーの取り組み方について 完コピを目指す事を勧める話

完コピの勧め ギター雑記
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こんにちは。

この記事はギターの上達において大好きな音楽のコピーを勧める記事です。

そのコピーの内容は、スコアの内容を弾けるようにする事で終わらず、スコアには書き表しきれないチョーキングやビブラートのニュアンスからミストーンと思われるものまで可能な限り拾うような完全コピーを目指すというものです。

僕はお手本の模倣は演奏力を強くしてくれると信じていて、この記事は僕の個人的なちょっと偏った意見を書いている記事になります。

僕が思う完全コピーを目指す事を勧める理由は主に2点です。

・イメージを具現化するテクニックの研究ができる
・憧れる演奏を目指す事でしか得られない事がある
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完全コピーを目指す事を勧める話

完全コピーで得られるものは頭の中のイメージを具現化するテクニック

ミストーンまで含めた完全コピーを目指すべきか否かについてはする必要はないという方が多いと思います。

スケールから外れた音を鳴らす運指を覚える事を防ぐ為であったり、ミストーンを鳴らしてしまうような妙な指癖を身に付けてしまう事を防ぐべきといった考え方が主な理由です。

もしくは音源の演奏はそのミュージシャンがその日その場で演奏した1コマに過ぎず、その一瞬の為に時間を労力をかける価値は無いといった理由もあるかと思います。

これらの意見には100%同意します。

完コピ目指して取り組む時間と労力を考えると得られる成果は比例しない印象を持たれる方が多いのではないでしょうか。

それでも僕は聞こえる演奏を可能な限りコピーする事には価値があると思っています、というか勝手に信じています。

その理由は演奏は頭の中のイメージの具現化だからです。

イメージの具現化の為には技術がいる

美術に対する理解が全くない僕がピカソの話をするのもどうかと思うのですが、ピカソには「カメレオン」とあだ名が付けられるくらい様々なスタイルの作品があり発表されている美術作品は1万点(!)にもなるそうです。

10代のピカソは写実(実際のままに写す事)の作品を描いていてその画力は圧倒的だったそうです。

後に伝統から脱却して前衛作品の創作に取り掛かった時、若い頃に培われたこの圧倒的なデッサン力はとても役に立ったのではないでしょうか。

 

イメージの具現化

音楽にもきっと同じ事が言えると思います。

好きで好きでしょうがない音楽や演奏は、音楽を聴いていない時でも頭の中で繰り返し繰り返し流れてしまうくらい夢中になるものです。

その演奏を自分も弾けるようになりたいと思った時に、ギターならミュートされるべき弦も少しだけ音を発してしまっていたりミストーンやリズムのズレもかっこいい重要な要素になっている事が僕には多かったです。

これらのミスタッチは違うテイクでは収録されていないものだと想像出来ますが、とはいえ何かしらの必然性があるのではないでしょうか。

収録があった時にそのミュージシャンが持っていた手癖やそれこそ本当にたまたま少し手元が狂っただけに過ぎないものもきっとあります。

もし大好きな演奏の中に小さな「ミストーン」が入ってたとしても何度も何度も頭の中で繰り返された音楽であれば、僕はミストーンやリズムから外れている音まで含めて弾けるようになる事は意味があると思っています。

若かりし日のピカソのように、聴こえたままを出来る限り写実的に演奏するように挑戦する事は頭の中にある音をギターを使って具現化する事になります

自分が夢中になるくらい好きな演奏をギターで具現化できるようになるとそのまま演奏の表現力の幅を持つ事になると僕は思っています。

当然なのですが演奏はデジタルなものでは無いので完全コピーは実質不可能です、どれだけ近づけようと頑張ってもどこまでいっても似て非なるものです。

だとしたら逆に全力でお手本に染まりに行ってもいいんじゃないかなと考えてきました。

ひたすら音楽の細かい所までよく聴いてどんな風に演奏してるのかとかどんな表情でどんな心情で演奏してるのかとイメージを勝手に膨らませて、そのイメージを目指して演奏する事はとても有意義だと思います。

場合によっては自分にとって「こう聴こえる」とか「こう演奏していると思う」といった思い込みが、実際には違う音であったり予想した奏法とは違う事もあると思います。 ※僕は過去にたくさんありました

それでも勘違いしたままでもいいと思いますし、間違いを指摘されて後から確認してみると頂いた指摘が正しかった事もあると思います。 ※僕はたくさんありましたし未だに勘違いしてる事も多いと思います

勘違いは当然避けたい事ですが、間違いや正しい奏法を教えて貰えた時の学びの大きさはスコアの通りに弾いているのとは雲泥の差があります

今はミュージシャンご本人の映像にも以前に比べて格段にアクセスしやすくなりました。

また色々な人と知り合う中で「あの曲のあの部分ではこう弾いているんだよ」といったようなお話も思いがけず聞く事ができたりします。

そうやって間違いを指摘されて修正した奏法は物凄く強固な知識として自分の中に入ります

そして違う曲を演奏する時にもこういう形で覚えた奏法は積極的に(もしくは自然と)応用するようになったりします

また完全コピーを目指す時は自分にとっては特別な曲である事が殆どです。

特別で余程好きでなければ完コピなんかそもそも目指す気になりません

他の曲とは違う、ある種のこだわりとか信念が必ず付きまとうと思います。

これがそのまま強い個性にもなります。

ですので思い込みが強すぎて間違った奏法を結果的にし続けてしまう事になったとしても、音楽的なアイデンティティを確認できるという意味だけの為に僕は信じて完コピに時間とエネルギーを注いで突っ走る事をお勧めしたいです。

そしていつか合理的なアイデアに触れた時に「なるほど!」と思えれば修正すれば良いですし、それでも曲げずに自分を信じて非合理的な演奏を続けても良いと思います。

 

コピーの話では無いのですが、好きなロックミュージシャンのストラップの長さの影響もギターの場合はかなり強いと思います。

これも自分の抱いたカッコよさへの強い気持ちの表れだと思います、演奏する上での合理性の観点から考えるとこの話と親和性がある気がします。

憧れた演奏を目指す事でしか得られないものがあります

僕は普段ギターを弾く時は基本的にはピックを持ちません。

ブルースやジャズを弾く時は親指のみで弾いています。

これは珍しい事ではなく指で弾く人はたくさんいらっしゃいます。

指で弾く理由も人それぞれだと思います。

指で弾く事がその人にとっては合理的な奏法という方もいらっしゃると思います。

僕の場合は親指だけで弾く事は確実に合理的ではないのですが大好きな人が指で弾いているのを見てやってみたらめちゃくちゃ面白かったからピックをあまり持たなくなりました。

憧れた人は2人いらっしゃいまして、1人はジャズギターのレジェンドであるウェスモンゴメリーです。

「ジングルス」という曲を演奏している映像を初めて見たときに「こんなかっこいいギターの奏法があるのか!」と強烈な衝撃を受けました。

もう1人の方は、今もブルースシーンでライブやセッションホストとしてもご活躍されている方の演奏をブルースセッションではじめて見たときに心の底から衝撃を受けました、声には出せませんでしたが心の中であまりのかっこよさに絶叫していました。

その方の演奏は生で爆音で見ていたので、そしてなんの前触れもなく突然遭遇したのでその衝撃度合いはウェスの比では無かったです。

僕の音楽体験の中であそこまで衝撃を受けた事はありませんでした。

このお2人を知ったのが本当に同時期で僕が30歳を少し過ぎたくらいの頃に同時に訪れました、そしてそこから僕の指弾き人生が始まりました。

「あんな風にギターを弾けたらなぁ」と思って、「こんな感じかな?」となんとなく親指で1音鳴らしてみたら「お?」と閃いた事を覚えています。

それからしばらくは「こんな感じかな?」とひたすら真似てみました。

親指で弾くというのは、どう考えてもピックで弾くよりも非合理的です。

でも合理的かどうかでも弾いやすいかどうかでもなく「あんな演奏がしたい」という気持ちの方が優先されました。

それは今でも続いています。

ブルースの方のチョーキング1つとっても僕のとは何かが違うと思い続けていたらある日ふと気付いて指をもう一本添えてみたらまったく違うものになったり、ウェスの奏法は手の骨格上絶対同じようには出来ない事が映像でわかっていたのでじゃあどうやったらあのフィーリングが出せるのか等試行錯誤をずっと繰り返し自分なりに見つけたコツ等はたくさんあります。 ※チョーキングに関しては多くの方にもきっと有益だと思いますので記事にしようと思います

きっかけ画像

これらはスコアのコピーで終わっていたら絶対に気が付かない事ばかりです。

ウェスモンゴメリーの演奏はとても再現できませんし解説も出来ない様な途方もない演奏ですが、僕なりに色々と考えて取り組み続けた事でちょっとだけあの雰囲気に近づく事ができたかなと思ったりもしています。(勿論ちょっとだけです)

ツイッターにウェスモンゴメリーのS.O.S.やTwisted Bluesの弾いてみた動画などをアップしていますので僕の完コピを目指した成果(色々甘いです)などを見て貰えたらと思います。

S.O.S WES MONTGOMERY Cover
Twisted blues WES MONTGOMERY Cover(Only part)
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まとめ

ここではイメージの具現化の為と憧れた演奏を目指す事でしか得られない事の為の2点の理由から、ミストーンやフィーリングまでを含めた完全コピーを目指す事を勧める理由について書いてみました。

とはいえ、時間は有限なのでそんな途方もない事に時間は割けないという方も沢山いる事を僕は知っています。

記事中でも書きましたがこれは正しい見方です。

なので僕はここで書いた事が正解と主張する事は出来ないのですが、こんな見方にたって完全コピーを目指すのもありだと思っています。

よかったら参考にしてみてください。

 

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